8月革命説には反対説あり
投稿者: shinkuuboakagi555 投稿日時: 2001/11/27 05:32 投稿番号: [26928 / 203793]
要するに、明治憲法の天皇主権と新憲法の国民主権を見て、国家観に断絶があるという意見だな。
結論的に、「逆転の発想」をいえば、右翼・三島由紀夫はこういってる。
「ドイツ第二帝国の憲法を真似て、天皇に権力を集中した明治憲法は天皇制の本質に反する。天皇のを象徴にとどめた今の憲法の方が天皇制の本質により近い。」
主権のありどころについて言えば、イギリス憲法では(不文の慣習法)、「国会主権」ということが言われるぜ。(国会の中の女王)。国民主権でなく、国王主権でなく。
8月革命説を唱えた宮沢俊義と尾高朝雄のあいだで、国体は変更されたかどうかで論争があったことは知ってるね。この場合、国体の意味そのものを性格に定義せずに論争してもあまり意味がないのだけど。天皇が日本と国民の統合の象徴であるという意味では、明治憲法も新憲法も同じじゃないか。(国家観の断絶は無し)。
ついでだが、主権の所在が変わっても、国家の同一性はかわらない。
パーレビ国王がいなくなって、ホメイニがあらわれても、イラン国家はイラン国家。
宮沢の後、芦部が唱えている8月革命説は自明の理ではない。
まず、現行憲法無効説が唱える「ハーグ陸戦法規違反説」があるが(被占領国の法律は尊重されるべし-押し付け憲法論)、まあこれはあまり支持がないからさておいて。
反対説のひとつは京大の佐藤幸治の説。その言わんとするところ。
1.ポツダム宣言そのものが必然的に国民主権を要求しているものではない。
国民の意思に従った政府の樹立をいっているにすぎない。
2・国際法優位一元論を前提としている。
3.たとえ国際法優位一元論をとっても、ポツダム宣言は、日本に国体変更の義務を課しただけであり、即国体変更が生じるとするような物権的効力まで認めるものではなく、いうなれば、債権的効力を認めたものに過ぎない。
4.ポツダム宣言受領後も旧憲法は効力をもっているというべきである。
5.新憲法は憲法制定会議とも言えるその後の国会で決められたと見るべきである。
いずれにしても、天皇が日本国民と日本国の統合の象徴である限り、国家意識、国民意識の断絶はない。前期の三島の意見を想起すべきである。
これは メッセージ 26927 (kankokuno1 さん)への返信です.
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