109年前の朝鮮半島4
投稿者: kim_tam_kusa 投稿日時: 2003/01/30 15:21 投稿番号: [114957 / 203793]
「朝鮮紀行」
イザベラ・バード著、一八九四年
時岡敬子訳
講談社学術文庫
抜粋四
南山の斜面には簡素で地味な白い木造の日本公使館があり、その下には茶屋、劇場をはじめ日本人の福利に不可欠な様々な施設を備えた、人口ほぼ五〇〇〇人の日本人居留区がある。ここでは朝鮮的なものとはきわめて対照的に、あくまで清潔で几帳面で慎ましい商店街や家々が見られる。女は顔を隠していないし、着物に下駄履きの人々は日本と同じように自由に動き回っている。ここではまた下っ端の兵士や憲兵、それにスマートな帯剣の将校も見られる。将校は一定間隔で警備を交代するが、朝鮮では反日感情が根強いためこのような警戒が必要で、日本公使館員が戦いをまじえつつ海まで逃げざるを得なかったことが二度あった。私が初めてソウルを訪れた当時、日本公使を務めていたのは、白い頬ひげをたらした大島圭介氏で、ソウルご自慢の小さな社交界によく姿を見せていた。他愛もない話をしていた初老の公使には、その数ヶ月後に見せた荒々しい気迫をうかがわせるようなところはなにもなかった。日本人居留区にはまた日本の銀行と郵便局があり、どちらも経営は順調そのものであった。
これは メッセージ 114956 (kim_tam_kusa さん)への返信です.
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