李英和『北朝鮮、秘密集会の夜』
投稿者: clean_sweep37 投稿日時: 2002/02/03 21:33 投稿番号: [713 / 3669]
という本を読みました。既出でしょうか?
株式会社クレスト社刊
1994年
李英和(リヨンファ)著
BOOK OFFで買ったのですが、アマゾンで検索したら、新品の文庫版が更に安く売っていたのでショックを受けています。
著者は、1954年生まれの在日3世なのですが、工業高校卒業後に溶接工として働いた後、関西大学経済学部(夜間)に入学。
後に同大学の経済学部専任講師になった人です。
1991年に留学した祖国平壌、朝鮮社会科学院での体験と、初めてその土を踏んだ祖国への想いが書かれています。
帰国後に「救え!北朝鮮の民衆、緊急行動ネットワーク」を結成して事務局長を勤めているところをみると、彼の留学後の生活を左右する程の強烈な体験であった事は間違いが無いでしょう。
まあ半島の人らしく、感情的に激し易い一面を読む者に薄々感じさせつつ、それでも努めて穏やかな筆で書かれているのが、多少物足りなく感じさせるところかも知れません。
書名にある「秘密集会」というのは、秘密警察の監視体制を恐れずに、現状を憂う人々との反体制秘密集会の事です。
その秘密集会で、彼等が「時が来れば俺達も立ち上がる。あなたも日本に戻ったら、自分の出来る事をして欲しい。声援だけで充分だ。それが最高の武器になる。後は北朝鮮の民衆がやる。」という言葉には、辛い現状が伝えられる昨今、頑張って欲しいと心から思いました。
独裁体制の北朝鮮ならではの、面白いエピソードも数々ありました。
ほんのさわりを紹介すると、
『平壌到着の翌日、「これから挨拶に行く」と連れ出されたのが、万寿台にある、金日成主席の20メートルはあろうかという巨大な銅像の前。
挨拶とは、この銅像に祖国訪問を報告し、感謝を捧げることだった。
銅像に挨拶するなど、生まれてこのかた初めてだ。
まごつく私を促すように、案内員は「偉大なる首領、金日成元帥万歳!親愛なる指導者、金日成同志万歳!」を三唱する。
直立不動で両手を真っ直ぐに挙げ、手のひらを横に回転させてヒラヒラさせる。
これが北朝鮮での万歳三唱の流儀だ。
「お星様キラキラ」の童謡で、幼稚園児が踊っている姿を想像すればいい。』
などです。
民衆の暮らし振りは総じて、日本の終戦直後を連想させます。
北朝鮮、米国双方が対決姿勢を強める昨今、北朝鮮の無辜の民衆の無事と、金正日体制の速やかなる崩壊を願って止みません。
これは メッセージ 1 (violla_21 さん)への返信です.
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