鄭大均『在日の耐えられない軽さ』
投稿者: bosintang 投稿日時: 2006/08/27 07:39 投稿番号: [3063 / 3669]
(中公新書,2006)
今までの著書では,自分のこと,家族のことをほとんど語ったことのない著者による,自伝的エッセイ。
在日として「徴つき」の人生を送ったことに対し,日本,日本人に対する恨み節はほとんど出てこない。
朝鮮人として初めて日本語で作品を書いた作家である父,晩年は精神に変調を来した父,そして信仰の道に入り常に子どもたちに信仰を強要しようとするために子どもたちからは敬遠される日本人の母。
自分の父母に対し,感傷を最小限に抑えながら,その時代と人物をあくまで客観的に描いている。
そして,東京都の地方公務員試験受験を韓国籍であることを理由に拒否されたために裁判を起こし,最高裁判決で敗訴すると「世界中にいいたい。日本には来るな!」と言い放った妹への,激越な批判。
平素より最も信頼のできるコリアンウォッチャーの一人だと思っていましたが,このような個人的背景があったことを初めて知りました。自分と家族の人生を,このような赤裸々に,冷静に,辛辣に描かざるをえなかった著者。なぜ,今?という疑問もちょっとしました。
立場は正反対ですが,同じ在日、姜尚中の自伝と読み比べると面白いかも。
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1835396&tid=a2a1a53a5ja5a24xoa2bdqc0ra2a1&sid=1835396&mid=2182
これは メッセージ 1 (violla_21 さん)への返信です.
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