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近代日本の教育と朝鮮 ⑤

投稿者: whiterose20051 投稿日時: 2006/06/15 18:34 投稿番号: [2907 / 3669]
ここでは、そのようなこれまでの教育研究が欠落させてきたものの一つとして、日本の旧植民地、特に朝鮮における
「教育」を取り上げて見る。

方法としては、植民地朝鮮の「教育」の場における、日本人と朝鮮人の制度的差別と、そこにおける日本人教員の
姿を明かにしていく。

このことは、植民地という形で、日本の「教育」が「地域的」な拡張をしていること、そこにおける「教育制度」
は朝鮮教育史の中で位置付けられるものではなく、あくまで日本人にとっての問題としてとらえられるべきもの
であること、その意味で植民地朝鮮における「日本教育史」を見なければ、「日本教育史」は完結しないことを示して
くれる。

特に本章では、初等教員養成政策を軸に考えて見る。

当時の教員養成制度は、官費養成による就職義務がともなっており、一種の教員雇庸政策的側面をもあわせてもっていた。

そのため、そこに日本の「支配」の「浸透」と、その形態を、明かに見ることが出来る。

また、その教員雇庸の形態を通して、初等教育のあり方も観察することができる。

なお、師範学校は制度の建前としては、日本人・朝鮮人を共に受け入れる学校となっていながら、
その実態は差別的に構成されていた。

このことも、植民地における「教育制度」の本質を明かに示すであろう。

教員養成制度を探ることのもう一つの意味として、次ぎの点を挙げることができる。

今までの研究では教員に関して明かにされているとはいえない。

そこで教員養成制度を明かにしていくことが、その姿に接近する一つの手がかりともなり、同じ制度を経ながらも、
大きく違っている日本人教員と朝鮮人教員の姿を見ることには、我々に植民地朝鮮における日本の教育制度が、
日本の問題としてとらえられねばならないことを明かにしてくれる。
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