>二等兵の辛さ
投稿者: shinkuuboakagi 投稿日時: 2001/04/30 21:35 投稿番号: [118 / 3669]
「姉は・・・・ぽつりぽつり家庭の事情について物語っていた彼ははたと口をつぐんだ、そしてちらっと自分の顔を見上げたが、直ちにふせてしまった、見上げたとき彼の眼にはいっぱい涙がたまっていた、固く膝の上に握られた両こぶしのうえには二つ三つの涙が光っている。
「もうよい、これ以上聞く必要はない、暗然拱手嘆息、初年平身上調査に繰り返される情景
「食うや食わずの家族を後に国防の第一線に命を致すつわもの、その心中はいかばかりか、この身上に泣く人幾人かある、この人々にそそぐ涙があったならば国家の現状をこのままにはしておけないはずだ、殊に為政の重職に立つひとは
「神はひとをやすくするを本旨とす、天下の万民は皆神物なり、赤子万民を苦しむる輩は是れ神の敵なり、許すべからず」
この文章を獄中で書いた高橋太郎少尉は10日後に代々木の練兵上で銃殺刑。
2・26事件の後、東京第一師団は満州に送られたはずだから、この姉を身売りされた新兵も満州に送られた可能性が高い。
これは メッセージ 117 (Am_I_AHO_1st さん)への返信です.
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