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投稿者: bosintang 投稿日時: 2002/07/08 12:17 投稿番号: [1060 / 3669]
2002/07/06   (産経新聞朝刊)
金完燮氏に聞く
「反日」は愚かな選択韓国人議論の土俵に

【ソウル5日=桑原聡】今年二月、日本の朝鮮半島統治を評価する書「親日派のための弁明」が韓国で出版され、ただちに販売禁止に近い措置がとられた。著者は三十八歳の韓国人作家、金完燮(キムワンソプ)氏。金氏は七月中旬、日本語版の出版に合わせて来日の予定だったが、突然、韓国当局によって出国禁止措置がとられた。出版に至った経緯や目的について、ソウル市内で聞いた。

  「一九九六年から二年間、豪州で暮らし、世界の情勢を客観的に眺めることができました。韓国の近現代史は日本による抑圧の歴史であるという構図にしがみついている限り、韓国に未来はないと考えるようになりました」と話す金氏は、インターネットで、反日論者の言説の根拠となっている“歴史的事実”を、祖国から離れて客観的に解釈しようと試みた。

  その結果、「韓国に近代化の芽はあったにもかかわらず、日本の侵略と収奪のため、その歴史はゆがめられた」とする韓国の歴史学者の主張が、真実からは程遠いことに気づいた。「日本の統治によって朝鮮は近代化の道を歩み始めることができた」という結論にたどり着いたのである。

  「最初は自分でも興奮して、これを出版したら『けしからん』と批判されながらも話題になって売れるのでは、と思っていた」金氏だったが、いざ出版されると、ほとんどのマスコミが黙殺。政府の検閲機関「刊行物倫理委員会」は、本書を「有害図書」に指定した。また、インタビューに訪れた若い女性は「あなたを殺してやりたい」とまで言い放ったという。反日歴史教育の見事な成果である。

  だが、延世大学の教授ら数人の識者は「もやもやしていたものを、よくぞすっきりと整理して提示してくれた」と、賛辞の言葉を寄せたという。

  「日本の統治を実際に体験している人々には、《反日》一色の風潮に疑問を感じている人も多いはずなんです。でも、親日的な発言をすれば、社会から袋だたきにあってしまいます」

  韓国の現代史において、「反共」と「反日」は国の求心力を高める“最終兵器”として為政者に利用されてきた。が、韓国の将来を展望したとき、「反日」は愚かな選択だと金氏は語る。

  「この本が日本で出版されるのはうれしいが、やはり韓国の人に読んでもらいたい。議論して説得する自信はある。が、だれもその土俵に上がろうとしないのが悲しい」と話す金氏の表情には、諦観がにじんでいた。

  【金完燮氏】1963年、韓国光州生まれ。高校生のときに光州事件に遭遇し、市民軍に参加して戦う。ソウル大学で天文学を専攻し、卒業後雑誌記者を経て作家となる。95年に出版した「娼婦論」がベストセラーとなり、96年から約2年間オーストラリアで暮らす。帰国後は「コスタク新聞」を創刊し、編集主幹を務めている。
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