200年前の版木2枚復元 福山・鞆の浦
投稿者: japanese_chosun 投稿日時: 2008/10/03 18:29 投稿番号: [2318 / 2503]
江戸時代に日本を訪れた朝鮮通信使の寄港地だった瀬戸内海の景勝地、鞆の浦(広島県福山市)にある真言宗・福禅寺で、通信使の書を元に約200年前に作られた版木の復元作業が9月末に完了した。「日東第一」と評された鞆の浦の風景を詠んだ漢詩が彫り込まれた版木で、関係者は「通信使の遺産の素晴らしさを、多くの人に伝えたい」と話している。
福禅寺は、瀬戸内海を望む傾斜地にあり、境内にある客殿・対潮楼から見える島と海の織り成す風景を、寺に泊まった朝鮮通信使の高官たちも絶賛。「日東第一形勝(対馬から江戸までで一番美しい風景)」と評価し、多くの書を残した。
その後、地元の豪商らが通信使の残した書をもとに版木を製作。福山市教委文化課によると、こうした版木で刷られた書は「当時の文化人が漢詩の勉強に使ったり、寺が参拝客に渡したりした」と考えられている。
福禅寺には現在も、2枚1組となった陰刻と浮き彫りの陽刻の9対計18枚が残されており、「星や月は鏡のような海中に浮かんでいる」、「雲は千年も経っているような巨木を覆い」など、鞆の浦の美しさを漢詩で詠んでいる。
福禅寺と同様に、通信使ゆかりの寺である静岡市清水区の臨済宗・清見寺でも、通信使の書をもとにした「扁額(へんがく)」や、漢詩を刻んだ「懸板(かけいた)」が残されているが、全国的には木に彫られた書は珍しく、県文化財に指定されるなど、高い評価を受けている。
しかし、福禅寺に残された版木は文化財などには指定されておらず、18枚のうち陽刻の2枚が文字が欠けるなど傷みが激しくなっていた。このため、今年に入り福禅寺の住職も兼ねるようになった近くの真言宗・地蔵院住職、山川龍舟さん(59)が心を痛め、「寺の価値を見直してもらおう」と復元することを決めた。
復元作業は、岡山県笠岡市にアトリエを持つ版画家、タイラ・コウさん(48)に依頼。同じ漢詩が彫られた陰刻の文字を手がかりに、陽刻の欠けた部分を含めて全体の復元に取り組んできた。
タイラさんは「歴史ある版木の復元ができるのは光栄なこと」。山川さんは「復元を通じて、福禅寺の価値や通信使も絶賛した鞆の浦の風景の美しさを見直してほしい」とそれぞれ話し、復元した版木で刷った書を近く、地元で展示、公開することにしている。
http://sankei.jp.msn.com/region/chugoku/hiroshima/081001/hrs0810010331002-n1.htm
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1835396/a1zdabaafdlbfaebbha5va1bca5e0a1a2bafa4sa1aaa1aa_1/2318.html