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宗主国さまのみち 2

投稿者: toaniuniu05 投稿日時: 2006/08/21 21:08 投稿番号: [9491 / 19672]
  だが、みな朝鮮民族であるとはいうものの、秦だけはかなり毛色がちがうようでもある。
「どうしてですか。法治主義ならウリミンジョクの得意なものじゃないですか」
  チャングムは不満そうにいった。
  たしかに、ウリミンジョクは法治の精神をよく理解している。正義を追及するためなら遡及法をも辞さないという潔癖さや、強者たちのつごうによってほしいままにされる国際法を「狼の法」と喝破する明快さ、そのような国際法を遵守する必要はないと断言した大統領の果断などが好例であろう。その点では秦の法家統治とよく似ているといえる。
  しかし、私が問題にしたいのはそれではなく、秦が中国統一のためにとった方策である。

  秦はよく知られているように「遠交近攻」の策をもって各個撃破をもくろんだ。まず遠くの国と連合して近くの国を攻め、着実に領土を増やすというのである。だが諸国もそう簡単にはのってこない。
  しかし、秦には奥の手があった。
  賄賂、である。

  秦は外交提案を受け入れるよう、各国の王の側近に巨利をくらわせてひそかに工作した。買収されたかれらは秦の提案に反対する有力者を讒言してしりぞけ、ときには秦にとって脅威となる武将を誅殺させたりもした。楚の屈原、趙の廉頗や李牧はその被害にあったひとびとの代表である。
  このため秦の外交戦略はやすやすとまかりとおり、諸国はまるで子供があやされるかのようにそれにのり続けた。
  なかでも韓は秦に隣接していたこともあってその圧迫をじかにうけた。宰相の張開地という人物は三代の王につかえたが、辛労のあまり寿命をちぢめついには朽ちるようにしてたおれた。この人物の孫が漢の張良である。

  このように秦の方策は賄賂が柱となっている。これほどウリミンジョクの不得意なものはない。賄賂やロビー工作のように金銭にものをいわせる手は、むしろ日本人どもにふさわしいのではないか。「韓」にたいする憎悪にも似た圧迫もそうであろう。
「ってことは、秦はウェノムなんですか」
  チャングムはあっけにとられている。まさか秦がそのまま日本人の祖先ということではないであろうが、後年、日本にわたって文化を伝えてやった多くのウリミンジョクのなかに、秦始皇帝の子孫と称する秦(はた)氏がおり、長年陰の実力者として大和朝廷に影響力をもっていたことをおもうと、秦の朝鮮民族らしからぬきたなさはみごとなまでに大和民族に受けつがれているということはいえるだろう。

  ともかくも、私は魏、後梁、後晋、後漢、後周、宋、金の首都であった開封にいこうとしている。
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