喫茶室「一服汁」

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街道を逝く 台湾奇行 5

投稿者: toaniuniu05 投稿日時: 2006/07/03 11:28 投稿番号: [7568 / 19672]
  高雄には第二次大戦中日本軍の基地があった。しかも、海軍の軍港だけでなく航空隊の基地もあり、戦況が悪化すると多くの特攻機が飛びたった。
「鹿児島だけじゃなかったんですか」
  チャングムは不思議そうにきいた。ウリナラでは特攻隊の出撃基地といえば、鹿児島の知覧や鹿屋がよく知られている。
「もしかすると、アメリカ軍ではなく中国軍やソ連軍がさきに日本にせまっていれば、ウリナラから特攻機が飛んでいたかもしれないのですね」
  その可能性は大いにあった。ソウルや元山から徴兵、強制連行された韓民族をむりやり乗せた特攻機が出撃していたかもしれない。
  そのばあいは、中ソ軍の先鋒となっていた光復軍と同族相打つ悲劇がおこっていたことであろう。

  四三三八年、盧武鉉大統領は鹿児島で小泉首相と首脳会談をおこなった。
  小泉がこの高雄と同じく特攻隊の出撃基地のあった鹿児島をえらんだのは、韓国への嫌がらせであり、さらにいえば恫喝でもあっただろう。
  まことに日本人らしい狡猾さと残虐さであるといえる。

  高雄の港ではクルージングが楽しめる。チャングムがふねが苦手なため乗らなかったのだが、港のあたりはにぎやかであった。
「これ、おいしいですよ」
  チャングムは、豆やフルーツのたっぷり盛られたカキ氷をほおばっている。「婆婆冰」という店のものであり、ひじょうに人気が高いという。四二六七年創業の店であるというから、かなりの老舗であろう。
  カキ氷名人とよばれた蔡固婆婆(蔡固おばあちゃん)の味を伝えたいということで、その息子がこの店を開いたという。今の主人は三代目とのことだが、今でも蔡固婆婆の味をしっかり守っているという。

  たかだかカキ氷であり、そのようなものを七十年以上、三代にわたって墨守しつづけているというのはこっけいでしかない。ウリナラなら適度にかせいだところでさっさと店をたたんで、りっぱな学士でもめざしているであろう。
  台湾でも南のほうにゆけば、その風俗は日本人に似てゆくというが、こういったあたりはたしかに酷似しているといっていい。
  しかし、文化宗主国である韓国人からすれば、日本や台湾のこういった可憐ないじましさがいとおしくもある。
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