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茶ングムの戦い ニダラ・メ 2

投稿者: toapanlang 投稿日時: 2006/06/08 00:20 投稿番号: [6634 / 19672]
「あなたたち、お待ちなさい!ここは私たち右捕盗庁の縄張りですわよ」
  チャングムとジャスティナが振り向くと、同じ年頃の少女が、ばんと胸を張って立っています。おや?その陰にもうひとり少女がいますね。
「屈(クル)グレコ!」
  ジャスティナが声をあげます。
「ジャスティナ、ごきげんよう。相変わらず走り回っているの?下っ端ってつらいのね」
  クル・グレコと呼ばれた少女は優雅に扇を使いながら言いました。髪形は縦ロールってやつで、いかにも良家のお嬢様風です。着ているチマチョゴリは真っ白、「暗いよ狭いよ怖いよ」のお坊ちゃま以来の良家の子弟の伝統です。
「あ、あんただって同じでしょ!」
「な、なにをおっしゃるの!私は代々高官を輩出する摩天楼屈氏の娘よ。現場の苦労を知るためにわざわざこうしているの!」
「えー、あんたは『排出』されたほうじゃないの?」
「何をおっしゃって!」

  ジャスティナとグレコの言い争いは止まりそうにありません。チャングムは、グレコの陰にいた少女に話しかけます。
「アンニョンハセヨ、マミョちゃん」
「ア、アンニョンハセヨ、チャングムさん」
「また始まっちゃったね」
「顔をあわせるといつもこうなのね」
  屈グレコとこのマミョ――姫麻猫(ヒ・マミョ)――は、右捕盗庁の茶母で、グレコの父は右捕盗庁の捕盗大将である屈艾都(クル・エィト)、マミョの兄は右捕盗庁の従事官である姫麻紳(ヒ・マジン)なのです。
「マミョちゃんたちも放火事件の聞き込み?」
「うん。お兄ちゃんが、グレコちゃんと行ってこい、って言ってくれたの」
  マミョは、お兄ちゃん、という言葉を口にするとき少しうつむき頬を赤くしました。さてはブラコンか。

「と、とにかくここは私たちの管轄地域ですのよ!さっさとお引き取りなさい!」
「同一犯の仕業なら、管轄地域をどうこう言っても意味ないじゃない!」
  おや、まだ続いていたんですね。
「おーい!」
  今度は、太い男性の声がしました。
「しょーもない口げんかをしてる暇があったら、さっさと聞き込みをしてくれないか?」
  声のするほうを見ると、猫車屋の親父です。
「店の前でそんなことをされたら客が入ってこれないじゃないか」
「す、すみません!」×4

  ようやく聞き込み開始です。
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