喫茶室「一服汁」

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れRe: 天皇制論客各位におながい!

投稿者: kuuboakagi00 投稿日時: 2005/12/18 19:35 投稿番号: [3363 / 19672]
それではサービスで。
チュドが答えない(答えられない)問題の解答。

「夏草や
つわものどもが
夢のあと」

これは、比喩か、象徴か、写実か。

比喩とは何か、象徴とは何か。
比喩の場合は二つのことがらがその間の共通観念によって結び付けられる。これは結構理屈で結構分かる。比喩はその二つの間の関係が理詰めでは捉えられず、感受性や直感でとらえられるような表現をいう。論理的には結びつかないけれども、何かしら感じの上では深く結びついていることが分かるような表現である。福田恒存の表現に因れば、「素材に頼りつつもこれを越えて、物事の本質へ」というのが比喩である。

夏草にもどると、夏草と兵(つはもの)どもが夢のあと、は意味の上では何の関係もない。兵が夏草をどうした、こうしたなどという関係はまったくない。芭蕉の目の前にはどこまでも広がっている夏草がある。このごごわごわした手触りは、武士たちの最期の場所であるのにふさわしい。クローバーの原っぱならピクニックの場所にふさわしいかもしれないが。

夏草の果てしない広がりに悠久の時の流れを、そのごわごわした感じに武士の最期を感じるのが象徴である。夏草という素材を出すが、現実の夏草を表現するのではない。それを手がかりに夏草に潜む一番夏草らしいもの、夏草の本質を感じ取らせるのが象徴である。夏草の本質に深まってゆくのが象徴表現である。本質とは、一番それらしい点のことである。

では、憲法と天皇の関係に応用するとどうなるか。
憲法は、天皇を日本国の象徴、日本国民統合の象徴といっている。上の象徴論によれば、天皇の本質によって日本を表現しようとしているのが憲法である。憲法自身が理屈では捉えられない、直感や感受性で理解すべき日本と天皇の関係を象徴なる語をつかって説明しているのである。天皇によって日本という国、日本的なものを理解せよ、と憲法自身がいっているのである。文句のある筋は、この憲法の象徴規定自体に文句をつける必要があろう(もちろん天皇制否定のサヨはそうする)。

ハトは平和の象徴です、と言う場合のハトは単なる鳥で、それ以上のイメージの膨らみはもたらさないが、天皇は人間である。その人間を使って象徴となした場合をハトを使った場合と同視すると間違いを起こす。人間は、挙措振舞いをもつ。文化・教養の担い手でもある。天皇の挙措振舞い文化教養などすべてを含めた天皇の人格の本質をもって日本と同視したのが憲法である。この象徴と言う言葉を憲法は規定した。これが、天皇は日本そのもの、日本文化そのものと憲法が言っているという意味である。
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