喫茶室「一服汁」

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茶ん汲むの戦い 湯煙の里の鬼退治 21

投稿者: toapanlang 投稿日時: 2006/11/09 10:20 投稿番号: [10735 / 19672]
  2日後、一行は温泉旅行を終え、東莱を発って漢城に帰ることになりました。出発前に郡役所を訪れると、郡主の北宮鰍道(プッゴン・チュド)があたたかく出迎えました。
「いろいろお世話になりました。この至らぬ郡主にお力をいただいたおかげをもちまして、宮中よりご褒美を賜ることとなりました」
  先ほど、漢城から早馬がきて、王がチュドの精勤振りを評価して、直々にご褒美を授けることを決定した旨を伝えてきたのです。彼らは知りませんが、暗行御史(アメンオサ)である春香(チュニャン)の秘密報告の成果です。
「いえいえ、チュドさんの至誠と善政が通じたのでしょう」
  ウルルはそう言って微笑みました。
「せっかくですから、漢城までご一緒いたしませんか?」
  チュドが言います。王から直々にご褒美をいただくため、チュドは金政益(キム・ジョンイル)一味の護送も兼ねて船で漢城に向かうのです。
「ありがとうございます。それではよろしくお願いします」
  こうして、チャングムたちも船に乗ることになりました。あれ?グレコとマミョは?

「ま、まだ胸が大きくなりませんの?」
「美肌、美肌・・・」
  おーい、まだ温泉に浸かっているんですか。

  結局グレコとマミョもどうにか合流しました。乗船するため港に着いた一行を出迎える人たちがいます。
「私たちも自由の身になりました。ありがとうございます」
  冤罪が明らかになったミイニョ・ゼン・ウサギガメです。みんな奴婢の身分から解放され、さらにこれまで居た鄭家の領地をそのまま与えられることになったのです。
「自分たちの力を信じて、一生懸命生きてくださいね」
  プ・リッツがそう励ましました。

  船は港を出て西へ向かいます。
「プ・リッツさん、茶母の件どうなさりますの?」
  船中で洪キコがそっとささやきます。プ・リッツはうつむき加減のまま答えます。
「え、ええ、面白い話だと思うんですけど・・・・・・」
「まだ迷ってらっしゃるのね」
  プ・リッツは無言でうなずきます。
「あの様子をご覧になってください」
  洪キコはチュドと談笑しているグレコ、ジャスティナらを指差します。
「あんな少女たちが、漢城の安寧のためにけなげに戦っているのです。私たちもできる範囲で手助けしてやりたくなりませんか?」
「・・・・・・わ、私は報道でそれを・・・・・・」
「それも一つの方法です。けれど、あなたには経済に通じているという、この朝鮮では極めて珍しい特性がおありですわ。それを最大限に活かして安寧に貢献できるのは捕盗庁をおいて他にありますでしょうか?」
「も、もう少し考えさせてください」
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