喫茶室「一服汁」

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茶ん汲むの戦い 湯煙の里の鬼退治 11

投稿者: toapanlang 投稿日時: 2006/10/28 11:13 投稿番号: [10631 / 19672]
「休暇をとっておられるところをご足労いただいてすいません」
  郡役所についたチャングムらは、郡主の北宮鰍道(プッゴン・チュド)の丁寧なあいさつを受けます。
「鄭舟英(チョン・ジュヨン)どのが殺された、と聞きましたが」
  ウルルが訊きます。
「はい。今朝がた、あなたたちのお泊りの旅館の露天風呂の塀の近くで、死体になって発見されたのです。昨夜から行方不明になっていた奴婢3人が何か事情を知っているかもしれない、と思って探していたのです」
「舟英(ジュヨン)どのが殺されたのはいつごろですの?」
  グレコが訊きます。
「どうやら、昨夜のうちで間違いないようです。その頃には3人とも行方がわからなくなっています」
「け、けど、舟英(ジュヨン)どのが私たちの部屋にこられた後、ミイニョさんは私たちと朝までずっと一緒にいました」
  チャングムが言います。チュドがうなずきます。
「そうなると、とりあえずはミイニョの疑いは晴れますが、ゼンとウサギガメのほうは・・・・・・実は、舟英(ジュヨン)どのの甥の鄭蒙准(チョン・モンジュン)どのは、奴婢たちが下手人じゃないかと疑っておいでなのです」
「え?!」
  一同は顔を見合わせます。

「蒙准(モンジュン)どのの申されるには、舟英(ジュヨン)どのの大切にしていた大金の入った財布も行方が知れなくなっている。奴婢たちが金を奪うために殺したのではないか、と」
  そう説明はするものの、チュド自身は蒙准(モンジュン)の主張には懐疑的なようです。
「舟英(ジュヨン)どのは、鋭い刃物で斬られたのが致命傷のようです。犯人はコムドの心得があるように思えます」
「奴婢にそれほどの腕があるとも思えません。あ、蒙准(モンジュン)どのにもコムドの心得はありません」
  検視を行なった下僚たちが補足説明します。
「そうですか。ちっ、蒙准(モンジュン)のとりすましたツラは犯人っぽいと思ったのに」
  ジャスティナも首をひねります。
「とりあえず、彼らに事情聴取を繰り返して、裏を取っていくしかないようです。それでは取調べに行ってまいります」
  チュドはそう言い残して取調室に向かいかました。

「どうやら真相がわかりました。これから彼らを集めて問い質してゆきますので、よければ陰からのぞいていてください」
  3時間後、戻ってきたチュドはそう言うと、鄭蒙准(チョン・モンジュン)・ミイニョ・ウサギガメ・ゼンを一室に集めるよう下僚に命じました。チャングムたちは隣の部屋からそっとのぞいています。
  で、全員集合したのを確認してからチュドはおもむろに口を開きます。
「お集まりの皆さん、どうやら真相がわかりました」
  そこでいったん切ります。ゴクッと喉の鳴る音が複数かすかに響きました。
「犯人は、この中にいます!」
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