喫茶室「一服汁」

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茶ん汲むの戦い 湯煙の里の鬼退治 7

投稿者: toapanlang 投稿日時: 2006/10/24 11:39 投稿番号: [10602 / 19672]
「どうして洪キコさんがここに?」
  チャングムの疑問ももっともです。
「うふふ、うちのお店、この時期は流行らないのでお休みにして慰安旅行なのよ」
  秋夕(チュソク)のために、ソウルで働いている人々は田舎の実家に帰ります。また、ソウルっ子といえども、祭祀で忙しいため外食もできませんし、まさか一家そろってメイド喫茶なんてわけにはいきませんよね。
「そうなんですか。ってことは春香(チュニャン)ちゃんや娘々ちゃんも来ているんですね?」
「ええ。来ているわよ。ここは広いし湯気で視界が悪いからはぐれちゃったけど」
  ん?さっきからグレコとマミョは一言も発していません。どうしたのでしょう?
「・・・・・・洪キコさん、どうしてあんなに胸大きいんだろ?男の人ってやっぱり大きいほうが好きなのかな。お、お兄ちゃんもそうなのかな・・・・・・」
  顔を赤くして、洪キコの胸元にじっと視線を注いでいるマミョ。
「わ、私ほどじゃありませんが、け、けっこうきれいなお肌ですわね」
  強がってはいるもののじっと見とれているグレコ。

「洪ママ、そろそろあがろうぜ」
「うち、もぉーのぼせてまいそうーやー」
  湯煙の向こうから声が近づいてきます。春香(チュニャン)と娘々ですね。
「おっ、チャングムたちじゃねーか?こんなところで会うなんて奇遇だな」
「うん。私たちは間嘉台(カンカテ)商店街の福引で温泉旅行が当たったの。春香(チュニャン)ちゃんたちは慰安旅行だってね」
「そうなんだよ。ボクたちもたまにはゆっくりしないと。ん?娘々、肌はきれいになったか?」
  春香(チュニャン)は振り返って言います。
「んー、よぉわからへんなー。ほんまにここの温泉って美肌効果があるんやろかー?胸も大きぃなるって言うとったけどー」
  右の二の腕をなでながら娘々が首をかしげます。
「一回や二回入っただけじゃ無理よ。私のように何年も入らなきゃ肌はきれいにならないし、胸も成長しないわよ」
  洪キコが微笑みます。
「それじゃボクたちはもう上がるから、チャングム、ご飯のあとで遊ばない?」
「わかった。卓球場で待っててね」
「あー、うちも上がるー。春香(チュニャン)ちゃん待ってー」
「それじゃ、またね」
  洪キコ、春香(チュニャン)、娘々は先に上がりました。

「さ、私もあがろうっと」
  しばらく温泉を堪能したチャングムが脱衣場へ行くと、ジャスティナが服を着ているところでした。
「あ、チャングム、どこに行ってたの?湯煙の中ではぐれちゃって心配したわ」
「ごめんね。そうだ、春香(チュニャン)ちゃんたちと会ったんだよ」
  事情を説明するチャングム。
「へー、そうなんだ。ウルルさんとプ・リッツさんは先に部屋へ帰って宴会を始めているから急いで帰りましょ」
「うん。ご飯が楽しみだわ」

「・・・ずっとずっと浸かってたら胸が大きくなる・・・お兄ちゃんも喜んでくれる、かも・・・」
「こ、これ以上肌がきれいになっても仕方ないけど、お手入れのために浸かっているのよ」
  温泉に浸かりっぱなしで、すっかりのぼせてしまったグレコとマミョが発見されるのは、もう少しあとの話です。たぶん。
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