茶ん汲むの戦い 湯煙の里の鬼退治 5
投稿者: toapanlang 投稿日時: 2006/10/22 20:33 投稿番号: [10588 / 19672]
「務賢(ムヒョン)さん、台重(デジュン)さん、もういいでしょう」
暗行御史(アメンオサ)の金政益(キム・ジョンイル)は、二人の連れ――偉そうなほうは金台重(キム・デジュン)、二重瞼のほうは呂務賢(ノ・ムヒョン)――に言います。
「さて、郡主よ。今回の訴えは、そもそもいかなる事情じゃな?」
「は、ははっ。壹旧支(イル・クズ)という者が、墓地を盗まれたと訴え出てきたのでございます」
郡主はやや顔をあげて説明を始めました。壹旧支(イル・クズ)の主張によると、本来彼の一族の墓地であった場所を、甘納豆(カン・ナプドゥ)の妻の一族が横取りして占有し続けているというのです。
「しかし、彼のものの提出する証拠や証言は疑わしいものばかりでして・・・・・・」
「だまらっしゃい!そなたは明白な証拠を見落としているか無視しているのですぞ」
「えっ?!」
「これ、朴日(パク・イル)、あの証拠を持ってきなさい」
政益(ジョンイル)は、いかにもうっかりそうなお供の朴日(パク・イル)に言いました。
「へへへ、これが河麗綬(ハ・リス)姐さんから預かったやつでさぁ」
朴日が出したのは、変色したぼろぼろになったチラシです。
「これは、倭乱のさい、豊臣軍が陶工を強制連行するときに配布した文書じゃ」
それを見たクズが叫びます。
「そ、そいつはうちのご先祖様が倭人に強制連行されるときに、墓地に埋めていったはずです!」
「そうじゃ、問題の墓地から発掘されたのじゃ。これでその墓地が本来壹旧支(イル・クズ)一族のものであったという主張は成立するぞ」
政益(ジョンイル)は、郡主を諭すように言います。
「ははぁ!お見それいたしました。さっそく判決を改め・・・・・・」
郡主の言葉を政益(ジョンイル)はさえぎります。
「そうあわてるものではない。もう一度ゆっくり時間をかけて証拠物件や証言を吟味してはどうじゃな?すみやかに裁判を終わらせて争いごとをなくしたい気持ちはわかるが、性急にやってはいかんぞ」
「も、もったいないお言葉でございます」
理も情もある政益(ジョンイル)の現地指導を受けて、一同はさらに平伏いたしました。
「なんかすごいもの見ちゃったね」
「う、うん」
唖然とするチャングムとマミョ。ウルルも首をふってため息をつきます。
「あれが暗行御史(アメンオサ)なのね。私も初めて見たわ」
「甘納豆(カン・ナプドゥ)さん、どうなっちゃうんだろ?」
「とりあえず、敗訴じゃなくて再審理が決まっただけだから大丈夫よ。暗行御史(アメンオサ)の指導があれば郡主もきっちりと審理するでしょう」
「そ、そうですね」
三人はその場を離れました。
暗行御史(アメンオサ)の金政益(キム・ジョンイル)は、二人の連れ――偉そうなほうは金台重(キム・デジュン)、二重瞼のほうは呂務賢(ノ・ムヒョン)――に言います。
「さて、郡主よ。今回の訴えは、そもそもいかなる事情じゃな?」
「は、ははっ。壹旧支(イル・クズ)という者が、墓地を盗まれたと訴え出てきたのでございます」
郡主はやや顔をあげて説明を始めました。壹旧支(イル・クズ)の主張によると、本来彼の一族の墓地であった場所を、甘納豆(カン・ナプドゥ)の妻の一族が横取りして占有し続けているというのです。
「しかし、彼のものの提出する証拠や証言は疑わしいものばかりでして・・・・・・」
「だまらっしゃい!そなたは明白な証拠を見落としているか無視しているのですぞ」
「えっ?!」
「これ、朴日(パク・イル)、あの証拠を持ってきなさい」
政益(ジョンイル)は、いかにもうっかりそうなお供の朴日(パク・イル)に言いました。
「へへへ、これが河麗綬(ハ・リス)姐さんから預かったやつでさぁ」
朴日が出したのは、変色したぼろぼろになったチラシです。
「これは、倭乱のさい、豊臣軍が陶工を強制連行するときに配布した文書じゃ」
それを見たクズが叫びます。
「そ、そいつはうちのご先祖様が倭人に強制連行されるときに、墓地に埋めていったはずです!」
「そうじゃ、問題の墓地から発掘されたのじゃ。これでその墓地が本来壹旧支(イル・クズ)一族のものであったという主張は成立するぞ」
政益(ジョンイル)は、郡主を諭すように言います。
「ははぁ!お見それいたしました。さっそく判決を改め・・・・・・」
郡主の言葉を政益(ジョンイル)はさえぎります。
「そうあわてるものではない。もう一度ゆっくり時間をかけて証拠物件や証言を吟味してはどうじゃな?すみやかに裁判を終わらせて争いごとをなくしたい気持ちはわかるが、性急にやってはいかんぞ」
「も、もったいないお言葉でございます」
理も情もある政益(ジョンイル)の現地指導を受けて、一同はさらに平伏いたしました。
「なんかすごいもの見ちゃったね」
「う、うん」
唖然とするチャングムとマミョ。ウルルも首をふってため息をつきます。
「あれが暗行御史(アメンオサ)なのね。私も初めて見たわ」
「甘納豆(カン・ナプドゥ)さん、どうなっちゃうんだろ?」
「とりあえず、敗訴じゃなくて再審理が決まっただけだから大丈夫よ。暗行御史(アメンオサ)の指導があれば郡主もきっちりと審理するでしょう」
「そ、そうですね」
三人はその場を離れました。
これは メッセージ 10579 (toapanlang さん)への返信です.
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