チャングムの戦い 北の国から来た使い18
投稿者: toapanlang 投稿日時: 2006/10/05 23:31 投稿番号: [10461 / 19672]
清使の狐謹滔(フー・チンタオ)はどうにか帰国の途に着きました。朝鮮王に退位を迫る陰謀は失敗したのですが、彼まで追求されることはありません。ジャスティナに大見得を切ったように、彼を裁けるのは大清の皇帝陛下だけであり、属国ふぜいには手出しはできないのです。
とはいえ、やはりこんなところに長居はしたくありません。狐はいそいそと漢城を出立しました。山海関を越えたところでようやく落ち着いて小休止です。
「ふう、えらい目にあったものだ。しかしもう安心だな」
「そーはいかへんでー」
山海関の上から声がします。
「何やつ?!」
狐が仰ぎ見ると、一人の少女と一匹の猫がいます。
「礼部侍郎狐謹滔(フー・チンタオ)!ワレが地位を利用して私腹を肥やすばかりか、朝鮮国の王位をもゼニと出世のためにかきまわそうとしとったことはとうにお見通しや!観念しさらせ!」
「あー、チハたん、それ、うちの台詞やでー」
「娘々、ワレに言わせたらかみまくるやろがぃ。そ・れ・と、わしの名前はチハたんちゃう!漢民族を守護する霊獣のわしには『九海七河晶浩忠晃翠霞元君(チィォゥハイチーホーチンハオチョンホァンツェイシャァユェンチュン)』っちゅうりっぱな名前があるんや!」
「えー、そんなん長ぁーておぼえられへんー、チハたんでええやんー」
そうです、東方娘々とチハたんです。
「・・・・・・で、勅命によって狐謹滔(フー・チンタオ)、ワレをいてまう。おとなしぃぅ誅に服せぇ!」
「服せー、畏れ多くも皇帝陛下の勅命を受けたる東方娘々、陛下に代わって汝の罪を裁くものなりー!あ、忘れとったー。これが皇爺の許可やでー」
あわてて娘々は銅剣を突き出します。そのつかには玉がはめ込まれています。そう、対象がいかなる高官であれ処断できるというだけでなく、皇帝には事後報告するだけでよいという「先斬後奏」をも許された証しなのです。
「!これが雍正帝の密偵の末裔か!今の世に実在したとは」
かつて雍正帝は、官界の不正や腐敗を防ぐために到る所に側近の侍衛を密偵として派遣しました。それがこの時代(っていつの時代だよ)にも脈々と受けつがれているというのです。
「ひとーつ、人より力持ち、ふたーつ、ふるさと」
「そんな小ネタはええさかい、ちゃっちゃっと成敗したらんけぇ!」
娘々は剣をかざして呪文を唱えます。
「えーと、九天応元雷(チィォゥティェンインユェンリィ)シェ、シュオ、ショァイ、ショウ・・・・・・かんでもた」
そのとたん雷がチハたんに直撃します。
「な、なんでやねん!アホ!ボケ!カス!」
「ごめんなー、ほなもういっぺんー。九天応元雷声普化天尊(チィォゥティェンインユェンリィションプーホァティェンツォゥン)!」
「!」
今度はちゃんと雷が狐にあたりました。使者一行はあわてて地面にひれ伏します。
「ちょ、勅によって成敗しおわんぬー。ともがらは追って朝廷より沙汰があるゆえ、謹慎してこれを待てー・・・・・・これでええねんな?」
「ああ、これで任務はしまいやし。どうする?清国に去(い)ぬけ?」
チハたんが訊ねます。
「そやなぁー・・・・・・漢城もなんやおもろいとこやしー、いっぱい友達もでけたしなー。もうちょっとおってもええかなー・・・・・・漢城に帰ろっか。チハたん」
「よっしゃ。つれもって漢城に去(い)のけぇ(一緒に漢城に帰ろっか)」
今日の昼休みもエロ大将は『徒然亭』に向かいます。事件解決のご褒美でチャングムたちも連れていってもらってますが。
「おかえりなさいませー、ご主人さま、お嬢さま」
「あー、チャングムとジャスティナやー、今日も来たんやー」
「おっ、今日はほんもののお嬢さまも一緒だな」
洪(ホン)キコと春香(チュニャン)、娘々が応対します。
「わ、私こういうのはいつも家で慣れてますわ。め、珍しくないんだから」
「グレコちゃん、声が上ずってるよ。まるバレだよ」
おやおや、グレコとマミョも一緒です。
「ダディ、私は高麗抹茶パフェね!」
「わ、私も。あ、ポシンたんの分もお願いします!」
チャングムたちにいつもの日常が戻ってきたようですね。
(劇終)
・・・・・・・
明日、妹夫婦が帰国(移住?)してくるので、忙しくなるかと思いまして、1日1話という原則を破って、早めに掲載を完了させていただきました。
脱線でグデグデの今シリーズ、楽屋事情バラシなどを入れてHPのほうにもアップしておきました。
エト様、今シリーズのシナリオにつきまして、決定的なサジェスチョンをいただきましたこと、篤く御礼申しあげます。
とはいえ、やはりこんなところに長居はしたくありません。狐はいそいそと漢城を出立しました。山海関を越えたところでようやく落ち着いて小休止です。
「ふう、えらい目にあったものだ。しかしもう安心だな」
「そーはいかへんでー」
山海関の上から声がします。
「何やつ?!」
狐が仰ぎ見ると、一人の少女と一匹の猫がいます。
「礼部侍郎狐謹滔(フー・チンタオ)!ワレが地位を利用して私腹を肥やすばかりか、朝鮮国の王位をもゼニと出世のためにかきまわそうとしとったことはとうにお見通しや!観念しさらせ!」
「あー、チハたん、それ、うちの台詞やでー」
「娘々、ワレに言わせたらかみまくるやろがぃ。そ・れ・と、わしの名前はチハたんちゃう!漢民族を守護する霊獣のわしには『九海七河晶浩忠晃翠霞元君(チィォゥハイチーホーチンハオチョンホァンツェイシャァユェンチュン)』っちゅうりっぱな名前があるんや!」
「えー、そんなん長ぁーておぼえられへんー、チハたんでええやんー」
そうです、東方娘々とチハたんです。
「・・・・・・で、勅命によって狐謹滔(フー・チンタオ)、ワレをいてまう。おとなしぃぅ誅に服せぇ!」
「服せー、畏れ多くも皇帝陛下の勅命を受けたる東方娘々、陛下に代わって汝の罪を裁くものなりー!あ、忘れとったー。これが皇爺の許可やでー」
あわてて娘々は銅剣を突き出します。そのつかには玉がはめ込まれています。そう、対象がいかなる高官であれ処断できるというだけでなく、皇帝には事後報告するだけでよいという「先斬後奏」をも許された証しなのです。
「!これが雍正帝の密偵の末裔か!今の世に実在したとは」
かつて雍正帝は、官界の不正や腐敗を防ぐために到る所に側近の侍衛を密偵として派遣しました。それがこの時代(っていつの時代だよ)にも脈々と受けつがれているというのです。
「ひとーつ、人より力持ち、ふたーつ、ふるさと」
「そんな小ネタはええさかい、ちゃっちゃっと成敗したらんけぇ!」
娘々は剣をかざして呪文を唱えます。
「えーと、九天応元雷(チィォゥティェンインユェンリィ)シェ、シュオ、ショァイ、ショウ・・・・・・かんでもた」
そのとたん雷がチハたんに直撃します。
「な、なんでやねん!アホ!ボケ!カス!」
「ごめんなー、ほなもういっぺんー。九天応元雷声普化天尊(チィォゥティェンインユェンリィションプーホァティェンツォゥン)!」
「!」
今度はちゃんと雷が狐にあたりました。使者一行はあわてて地面にひれ伏します。
「ちょ、勅によって成敗しおわんぬー。ともがらは追って朝廷より沙汰があるゆえ、謹慎してこれを待てー・・・・・・これでええねんな?」
「ああ、これで任務はしまいやし。どうする?清国に去(い)ぬけ?」
チハたんが訊ねます。
「そやなぁー・・・・・・漢城もなんやおもろいとこやしー、いっぱい友達もでけたしなー。もうちょっとおってもええかなー・・・・・・漢城に帰ろっか。チハたん」
「よっしゃ。つれもって漢城に去(い)のけぇ(一緒に漢城に帰ろっか)」
今日の昼休みもエロ大将は『徒然亭』に向かいます。事件解決のご褒美でチャングムたちも連れていってもらってますが。
「おかえりなさいませー、ご主人さま、お嬢さま」
「あー、チャングムとジャスティナやー、今日も来たんやー」
「おっ、今日はほんもののお嬢さまも一緒だな」
洪(ホン)キコと春香(チュニャン)、娘々が応対します。
「わ、私こういうのはいつも家で慣れてますわ。め、珍しくないんだから」
「グレコちゃん、声が上ずってるよ。まるバレだよ」
おやおや、グレコとマミョも一緒です。
「ダディ、私は高麗抹茶パフェね!」
「わ、私も。あ、ポシンたんの分もお願いします!」
チャングムたちにいつもの日常が戻ってきたようですね。
(劇終)
・・・・・・・
明日、妹夫婦が帰国(移住?)してくるので、忙しくなるかと思いまして、1日1話という原則を破って、早めに掲載を完了させていただきました。
脱線でグデグデの今シリーズ、楽屋事情バラシなどを入れてHPのほうにもアップしておきました。
エト様、今シリーズのシナリオにつきまして、決定的なサジェスチョンをいただきましたこと、篤く御礼申しあげます。
これは メッセージ 10460 (toapanlang さん)への返信です.
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