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宗主国さまのみち 16

投稿者: toapanlang 投稿日時: 2006/09/12 01:03 投稿番号: [10120 / 19672]
  龍門石窟は、伊河の両岸の崖をほって石窟と仏像をつくったものであり、最古のものは北魏時代のものであるという。
  仏像は一万体はあるというが、損傷が激しいものが多い。顔を削られているものもある。廃仏運動の被害にあったのであろうか。
  北魏では仏教がさかんであり皇帝の顔ににせた仏像が多くつくられた。しかし、その反動として廃仏運動もおこった。国家にしてみれば、租税賦役を免除された僧はまことにやっかいなものであり、そのうえ仏教ぐるいの皇帝が気前よく田地や莫大な財を寄進するため財政上有害なしろものでさえあったといっていい。
  そこに道教の指導者がつけこんで廃仏をあおるということがあったらしい。北魏時代の道教指導者といえば寇謙之が有名であるが、かれは関係していないようである。

  案内表示板には、日本をはじめとして国連各国がこの石窟の維持修復に資金を供出していると書かれていた。
「ウリナラの名前は?」
  チャングムが表示板をなめ回すようにしてさがしたが、ウリナラの名前はない。
  これは別に気にすることでもない。人的、資金的に国連に多大な貢献をしているウリナラにとってはこのような文化活動に参加するのがあたりまえであり、わざわざ特筆大書してもらうようなことでもないのである。こういう貢献活動をふだんやらない国が、めずらしくもやるというからとくに記録するだけであり、名前が出ているからといってよいということでもない。

  川岸を歩くと、急な階段をあがった上に二十メートル近くはありそうな毘盧遮那仏があった。則天武后がつくらせたものであるが、まさに大仏の名がふさわしい。奈良の大仏はこれをパクったのであろう。
  かのじょの側近である薛懐義という僧が、
「武則天さまこそ仏の生まれかわりである」
  という経典をでっちあげたためつくられたという。
  それにしてもこれだけのものをつくるにはよほどの手間と資金がかかったであろう。まことに仏教とは金のかかるものであるうえ、薛懐義や日本の道鏡、文観のように権力に阿諛、容喙する佞僧をも生みだす。ウリナラが朝鮮時代に仏教を廃したのはアジア史上まれにみる英断であったというしかない。

  その大仏の真下に石窟のようにして売店があった。飲み物やみやげものなどを売っており、クーラーがきいているのがきもちよい。
  ふとみると、そのクーラーの室外機に、
「現代」
  というロゴがおおきく入っていた。こういうところにウリナラを代表する現代の電化機器があるというのは喜ばしいことである。名前が出るということはまことによいことなのである。
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