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イ・ヨンフン教授特別講義 6(2)

投稿者: chaamiey 投稿日時: 2006/07/01 07:40 投稿番号: [228 / 1474]
南北分断の原因と責任
<解放前後史の再認識特別講義>(6)国内市民社会の未成熟と米ソの冷戦体制

[イ・ヨンフン(ソウル大教授、『解放前後史の再認識』共同編集者)]
2006-06-24
http://www.new-right.com/read.php?cataId=nr03007&num=1722


             (翻訳その2)

   解放直後は意外に平穏でした。日本人に対する暴力的な攻撃はありませんでした。日の丸が下ろされて星条旗が掲げられました。そんな中、社会は乱れ始めました。戦争で押えられていた消費の欲求が噴出し始めました。旺盛な米消費が代表的な現象です。 「米が解放だ」、「米が民族だ」。 そして愛国歌, 太極旗, 三一節などの新しい民族象徴が考案されて広く普及しました。 また幾多の海外同胞たちが帰って来ました。日本から計70余万人が帰って来ました。アメリカ的消費の風潮、英字新聞、キリスト教、迷彩軍服などはアメリカの時代が到来したことを知らせる指標でした。

   ところで、米が日本に密輸出されるようになり、解放の象徴である米が不足し始めました。あちこちで買い占め売り惜しみなど、米を巡る紛争が起りました。米軍政は予想できない事態に慌て、日帝が施行した供出制度を当分の間復旧しました。すると、米軍政は日帝の政治よりも悪いという無責任な苦情が出始めました。家門と村を離れ市民社会と呼ぶに値する自律的な団体・組織は、あまりにも不足でした。そのように前提条件が欠けた中で、自由民主主義はどうしても見込みがないように見えました。

   繰り返しますが、人々は家門と里(村)のような伝統的縁網に慣れていました。会社、組合、学校、教会その他友愛団体等々、市民社会の成立を語ることができる、個人と国家の間の中間団体はほとんど存在しなかったのです。国家は強大で、個人は虚弱でした。個人と国家の間はがらんと空いていました。19世紀後半、フランスの社会学者ディルケムが環形動物に見立てたような、中ががらんとした単純組職、そういう状態に似ていたと私は思っています。日帝が退いた後にどういうふうにそんな状態が醸成されたかは、これから多くの研究が必要な課題です。とにかく、社会を統合した唯一の自律的秩序は官僚制でした。

   そういう状況にあって、人々は無作為に左に右に、政治的に動員されて分裂しました。左に動員された人々は、階級が重要な問題だと思いました。彼らは、皆がすべて公平によく暮らすという社会主義の迷妄を追い求めました。一方、右側に動員された人々は、民族と言う理念に導かれました。そのように左と右に割れた人々は、なじみが無いことでは同様の階級だとか民族だとかいう政治原理に導かれて、対立し分裂しました。

   私が訪問した忠清道のある村では、何と地主家門が左に加わりました。すると、彼らの支配を受けた村の下民たちは右に加わりました。 慶尚道のある村に行って見たら、そこではユン氏集団とチョン氏集団が対立し、ユン氏が左に行くとチョン氏は無条件で右に行きました。
   本当に「我が民族」と呼ぶに値する意識、とそれに相応する政治的集団が成り立っていたならば、そんなことは起きないはずです。異なる見解と利害関係を自律的に調整することができる社会が十分に成り立っていたならば、どうして外から入って来た階級だとか民族だとかいう政治的談論で人々がそのように対立と分裂することがあったでしょうか。
   要するに、私たちの力ではなく連合軍によって解放されたことが、我が民族が願う方向に国家を立てるのに邪魔になったと言うに値する前提条件はなかったのです。

   一番基礎的な村社会がそうでしたから、中央の政治も同じであったことは少しも変なことではありません。お互いに違う思想と理念を持った政治家たちが虚心坦懐に会って、互いに少しずつ譲歩しながら分断だけは避けなければならないという確約を持ったことがなかったのです。ソウルの米軍政がそういう発想を出した事がありますが、ソウルでさえ政治リーダーたちが一堂に会することは無かったし、会合のため平壌の政治家たちがソウルへ来るという動きさえなかったのです。このように、分断をもたらした歴史的条件は、一次的に内的なものでした。


                (続く)
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