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「朝鮮紀行」 イザベラ・バード 

投稿者: imp_mania_jk 投稿日時: 2007/02/01 00:36 投稿番号: [9689 / 30895]
>半島が日本に併合される前は未開の地だったと言われることが多く、
>近年日本人はこれを強調しあたかも、日本が半島を育てたようなことを言う人も大変多いですね。
>しかし、これはここ近年の研究で実際とは大きく違うことがわかってきました。

「朝鮮紀行」   イザベラ・バード   1897年
(時岡敬子訳   1998年   講談社学術文庫)

首都の第一印象(李氏朝鮮時代)

都会であり首都であるにしては、そのお粗末さは実に形容しがたい。礼節上2階建ての家は建てられず、したがって推定25万人の住民は主に迷路のような「地べた」で暮らしている。路地の多くは荷物を積んだ牛どうしがすれちがえず、荷牛と人間ならかろうじてすれちがえる程度の幅しかなく、おまけにその幅は家々から出た個体および液体の汚物を受ける穴か溝で狭められられている。悪臭紛々のその穴や溝の横に好んで集まるのが、土ぼこりにまみれた半裸の子供たち、疥癬もちでかすみ目の大きな犬で、犬は汚物の中で転げまわったり、ひなたでまばたきしたりしている。路地にはまた「小間物」とアニリン染料で染めたけばけばしい色の飴を売る行商人もいて、溝の上に板をさし渡し、おそらく1ドル程度の品物を並べている。こういった溝に隣接する家屋は一般に軒の深い藁ぶきのあばら家で、通りからは泥壁にしか見えず、ときおり屋根のすぐ下に紙を張った小さな窓があって人間の住まいだと分かる…   かわら屋根の反り返った上流階級の家庭でも、通りから見た体裁の悪さという点では何ら変わりがない。
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