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「大本営参謀の情報戦記」 (7)

投稿者: kuuboakagi00 投稿日時: 2005/04/27 23:05 投稿番号: [21702 / 49973]
この書評も最後となりました。

最初に書きたかったことが最後の所にきましたが。

筆者は陸軍出身ですので、やはりやや陸軍ひいきみたいなところはあるのかな。

著者の父親(もと第一師団師団長、航空本部長)を陸軍の航空関係者が昭和17年末に訪ねてきて、話し合っているときに父親が、『やはり山本がガンだったか。陸海はどうして対立しなければいけないんだ」というのを聞いています。

この場合の山本とは山本五十六。何に不満だったかというと、陸海を越えた統一空軍を作ろうというアイデアに山本が反対だったらしい、ということ。ま、これは著者後親の意見ではありますが。


同じ陸軍でも、自分の属する部署の立場を擁護したい、というのはあるみたいですね。

参謀本部内で、16課(ドイツ課)と5課(ソ連課)が、独ソ戦の行方について討論したとき、ドイツ課はドイツの勝利を、ソ連課は、ソ連の勝利を予測。時期的には昭和17年の9月で、ドイツ軍がスターリングラードに肉薄していたころ。   この点については、ドイツが快進撃をつづけている昭和16年の8月の段階でソ連課が、最終的にはソ連優位の判断を参謀総長に呈していた、ということが大変興味深かったです。

著者は、「鉄量(武器弾薬その他の量)を破るのは鉄量だけである」と何箇所かで書いています。この点はそのとおりだとおもうのですが、これが戦争・戦闘は武器対等の場合のみ行なうべし、ということなら、では戦力が2対1の場合はやるべきではないのか、という点もでてきます。この点のやや突っ込んだ解説がほしかったのですが、情報参謀だからしかたがない面はありますね。


全体としては首肯できる点がおおく、興味深かったです。もう一度通読したくおもいます。
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