中国人と<<くだらないメンツ>>

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Re: 中国人と<<くだらないメンツ>>

投稿者: a_vulgar_chinese 投稿日時: 2009/05/02 07:57 投稿番号: [11 / 12]
中国の本には著者の履歴が載っている。そこによく「科学研究成果コンクール1等賞」とか「一級教師」とか、ともかくその人の獲得した栄誉が書いてあったり、ランク付けが誇らしげに明示されていたりする。このぐらいならいいのだが、先日もあるセミナーに出席して、中国のビジネスマンの方と名刺交換をしたが、中に中国で企業を起こしている若手実業家の方がいた。その人の名刺には「おもな栄誉」という項目があって、その下にいくつかの「栄誉」がずらりと並んでいた。次のようなものだ。

・中国ソフトウエアアウトソーシング傑出人物
・江蘇省青年起業風雲児
・江蘇省突出貢献青年専門家

   日本では想像もできないような「栄誉称号」だ。こういうふうな栄誉や称号をあたえて、叱咤激励しているのだ。「青年起業風雲児」なんてどうなんだろう。もらえればうれしく名誉なのだろう。名刺に堂々と書いてあるし、履歴書にものせる。若者のモチベーションを高め、競争心をかきたてる作用がありそうだ。ともかく中国はこういうことを受け入れる風土がある。これに限らず、ランキングを作るのが大好きだ。例えば「北京市優秀ビジネスマン100人」「上海市営業部門優秀トップ10」「2008年TVアナウンサー新鋭10人」などなどだ。

   そう言えば中国には“三好学生”というのがあった。身体と学習、それから工作だったか思想だったかが優れた生徒を選び、みなの模範とするものだ。職場では“労働模範”という伝統もあった。中国は表彰社会である。しょっちゅう授賞式、表彰式をやっている。個人の家や会社、機関などで、来客の目にふれるところに所狭しと表彰状やら盾やらが飾ってあるのを写真や映像で見たことがあるだろう。

   貧しい生徒が世に出るきっかけは学校内でのコンクール、さらに省や全国レベルでの受賞であることが多い。シンデレラやシンデレラボーイを作り上げる装置でもある。

   だが、どうやって例えば「ベスト10」なるものを選びだすのか。その基準はあいまいだ。選ぶものの主観や恣意で決められやしないか。さらにはお金やコネでやりとりされているのではないかという噂もある。いっそ顕彰や表彰をビジネスにしてしまう抜け目のなさもある。

   かくて「幸運な受賞者」にうるさいほどメールや電話がくる。そんな皮肉と誇張にみちたユーモラスなやりとりを私は中国の本で見た記憶がある。

   「おめでとうございます。お宅の会社のトイレは全国優良トイレに選ばれました。つきましては5000元をお払いいただきますと、すぐに表彰状と楯をお送りいたします」

   「いらないよ、そんなもの」

   「それでは次の賞はいかがでしょうか。2008年ビジネスマンメガネの似合う男北京ベストテン入賞、というものですが。こちらの授賞式に出席して受賞されますには4500元をお振り込みいただきますが」

   「うるさいなあ、欲しくないよ、そんなもの。第一、俺メガネかけてないし」

   人を顕彰するということが、もはやビジネス(詐欺?)になっている。人が多い中国では競争が熾烈だ。なんとか人との差別化を目論む。それがこういう風潮を作り出している。
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