世界常識に反する中国

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Re: 世界常識に反する中国

投稿者: yabannachina 投稿日時: 2009/09/24 17:35 投稿番号: [35 / 47]
建国60周年:若々しくも病める、還暦の中国

   中国共産党の建国した中国は今年、還暦を迎える。国慶節(建国記念日)である10月1日は、軍事大パレードが執り行われる。いまだ干支を暦の基本とする中国で100周年よりも意味のある大事な節目だ。ぜひ自分の目で一目見たいものだと有給休暇をとって北京旅行を予定しているのだが、現地の友人らの話を聞けば、来てもムダかも、という。
 
   その言葉の意味がまもなく分かった。長安街に比較的近いホテルを予約したのだが、そのホテルからメールがきた。「上層部からの命令で、10月1日午前1時から正午まで、ホテルの客は外出できず、外から人も車も近づけません。正午から午後3時まで、ホテルでチェックを受けた客にかぎり、30メートル離れた新世界ショッピングセンターまで出歩けます。午後3時から2日午前1時までは、ホテルから出歩けませんし、外から人も車も近づけません……」と言う。

   北京のホテルは国慶節に観光に来た客を24時間缶詰めにして金を取ろうというのだ。そのホテルはキャンセルしたのだが、他の周辺のホテルに電話で聞けば「とにかく1日の天安門広場周辺は戒厳令なみの警備になる。うちはまだそのような通達は来ていないが、いつ来るかわからない……」という。1日午前中は北京空港から離発着する飛行機はキャンセルされる。パレードが通る長安街沿いのマンションやアパートメントは期間中、友人を泊めたり中にいれたりできないよう、特別のパスが配布されているそうだ。「当日は天安門広場に近づくのはまず無理。家でおとなしくテレビ見ていろということだ」と友人は言う。

   中国当局がここまでピリピリしているのは、最近、社会が急速に不安定化しているからだろう。9月17日には天安門に近い前門で、男性が包丁を振り回し通行人16人を殺傷する通り魔事件が発生した。従来安全と思われていた場所での治安悪化が著しいと、友人は言う。今年の7月5日は新疆ウイグル自治区ウルムチ市の観光地で、昨年3月14日はチベット自治区ラサの観光地で深刻な騒乱がおきた。この事件は単に漢族と少数民族の対立を先鋭化させただけでなく、漢族の当局や社会に対する潜在的な不満を表面化させる導火線になるとも懸念されている。実際、ウルムチで発生した9月3日の漢族デモの矛先は当局だった。

   北京市民も観光客も閉め出して、選ばれた動員市民と幹部と国賓と御用メディアとだけで、中国の繁栄を演出するやり方は、北京五輪の開幕式も一緒だった。しかしそういうやり方で祭りが成功した、と胸を張られると、一層不安になる。中国社会はそこまで厳格に管理しないと、祝賀イベントひとつこなせないほど危ういのか、と。

   60歳の中国の危うさは、内臓に悪性腫瘍を患っていながら、髪を染め若さと活力をアピールしてその治療を拒否し続けている病人のそれだ。思い切って外科手術をしたらどうだ、と助言する人々を反中国的だと敵視する。顔色を見て病状の悪さを察する人間を締め出そうとする。

   しかしだからこそ、私などは、こういう節目に中国を訪問せずにはおられない。たとえパレードの影さえ目にすることができず、人混みの中で横柄な公安警察にこづかれたとしても。その耳元で、あんたの病は相当重い、とがなり立てやりたい気持ちになる。

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