上海万博騒動記

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Re: 上海万博騒動記

投稿者: mhdfret0423 投稿日時: 2010/05/09 14:36 投稿番号: [5 / 74]
<万博に万華鏡>国威発揚の舞台、日本文化が主役に   「昴」、中国人に自由の夢を再び

万博開幕から7日目、来場者は13・6万人、数日来連続しての下降からやや上昇傾向に。しかし、入場者数の落ち込みで万博事務局は4日目から公式サイトでの入場者数自動カウントを停止し、事務局からの口頭発表の形に切り替えたため、ネットユーザーは、入場者数に水増しの可能性があると指摘した。

  「成り金の顕示欲」と万博を厳しく批判する一方で、ネット上では、万博開幕式で谷村新司さんが歌った「昴」がホットな話題となっている。「天使のような歌声、日本のお爺さんに大感動」、「万博開幕式で唯一見る価値があった演出」、「開幕式に投じたすべてのお金は、谷村さんの一曲にも値しない」と、ネットユーザーらの絶賛の書き込みが殺到した。

  「日本のソフトパワーを見せる舞台だった」

  「万博は、いろんなことにうんざりで、開幕式を見ようとも思わなかった。しかし、彼の歌声が耳に入った途端、私はテレビの前に座り、釘付けにされてしまった」

  「心を込めて励ます歌詞、抑揚のある美しいメロディー、ロマンチックで優雅な照明、舞台の上と下できらめく星明かり、人の温かさとやさしさを感じさせてくれた。久しぶりに会った友だちのように、私たちに尽きない感動を与えてくれた」

  万博開幕式以来、谷村さんと「昴」を賛美する言葉が中国のネット上で絶えない。中国のネットユーザーは「昴」を、「開幕式の最大、いや唯一の見所」と選んだ。

  ポータルサイトSohuの掲示板に、このような書き込みが多く見られる。「この歌を聞いた感動をみんなと分かち合うため、私は掲示板のIDを登録した。家事をやりながら繰り返し彼の歌を聴いていた。少女時代に戻ったような久しぶりの感動と感激。同じような舞台と音響設備なのに、どうして国内のスーパースターたちの歌は雑音にしか聞こえないのか。日本の67歳のお爺さんが私たちの分からない言葉で歌った古い一曲がどうして私の心の奥まで響いたのか。国内のスターたちはただ名誉と利益のために歌っているけど、彼は心をこめて歌っている。名利のための歌と心がこもった歌は天と地の違い」

  人気サイト「猫眼」で、「昴」を絶賛するある文章には、三千近くの発言がフォロー、賛美の声とともに多くの日本のヒット曲の映像と人気歌手の紹介が貼られ、日本の流行曲のファンを集めた。

  「この歌を聞いた糞青(フェンチン:反日の愛国青年)は、これから『日本人は島国根性』と二度と口にしないでください。だれが心が狭いか、一目瞭然だ」、「愛国とはヒステリーの叫びではない。刀と銃で強制させるものでもない。私は日本人が好きではないが、彼が日本に無上の栄光を与えていることに敬服する。上海が巨資を投じて作った開幕式は、日本がソフトパワーを見せる舞台となっている」

  上海万博を通して中国のイメージを世界に親んでもらうために、北京当局は「親中」の谷村さんを万博の海外プロモーション大使として採用したが、「万博の開幕式はすっかり、谷村さんが中国大衆に日本文化と日本人の良さを伝える舞台となった」とネットユーザーらが皮肉る。

  「理想主義の八十年代を思い出した」

  「さんざめく   名もなき星達よ   せめて鮮やかに   その身を終われよ   ……」。「昴」に中国人が親しみを持ったきっかけは、80年代にテレサテンが歌った同曲の中国語バージョン。谷村さんの歌で、富裕層が最も多い五十代前後の中国人が再び、理想主義に憧れるあの時代にタイムトリップした。

  「雄壮。安らかな心でありながら励まされるムード。この歌で、久しぶりに80年代の理想主義を思い出した」

  その時代、中国ではテレサテンの美しい歌が大流行し、胡耀邦、趙紫陽両氏の改革開放の政策が行われ、民主と自由の理念も伝えられた。人間性と思想の解放に憧れる時代を背景に、89年に大学生や中国各界の人々が民主自由を求める民主運動にまで発展した。しかしその時代の中国大衆の理想主義は、天安門虐殺事件で圧殺され、その後国中が拝金主義に陥った。

  「もし、当時、胡・趙の方向で順調に進んでいれば、中国は現在のようにはならなかった。正直、現在我々の世代は権力や富を手に入れているが、あの時代の夢はまだ密かに見ている。闇夜の後にはきっと夜明けが来る。谷村さんの歌で再び80年代の理想主義を思い出した」と、あるネットユーザーが発言している。

  「いつの日か誰かがこの道を   我は行く   蒼白きほほのままで   我は行く   さらば昴よ」。谷村さんの「昴」は、中国人に、日本文化への感動をもたらしただけでなく、忘れかけていた自由への夢を再び思い出させたようだ。
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