ワールドカップは終わらない 10
投稿者: chon_no_inai_nippon88 投稿日時: 2003/07/18 18:51 投稿番号: [82426 / 99628]
検証作業は慎重に行わなくてはならなかった。
率直に気持ちを共有しながら相手の気持ちや考え方を話してもらいたいけれ
ど、話の切り出し方によっては、差別主義者とみなされて知性と見識と人格を
疑われてしまうかもしれない。右翼的主張を展開するための前振りととられて
も困る。
十分に時間があり、ゆっくりと自分の心の変化や僕なりに考えたその原因に
ついて話ができる場合、つまり、誤解が生じても十分に話し合いができる環境
にあると確認できたところから、恐る恐る話を切り出してみることにした。
「自分でも驚いているのだけれど、どうやらだんだん韓国のことを嫌いになっ
てしまったようなんだ」
大袈裟にいえば、そう切り出すときにはカミングアウトする怖さがあった。
「○○さんもそうなの? 実はわたしもなの」
ボランティアの帰りに最初に話してみた相手からそんな反応が返ってきたと
きには、正直、ほっとした。誰かを嫌いになるということは心地よいことでは
ないし、本来、わざわざ人にいうべきことでもない。だから彼女も心の中で、
一緒に韓国を応援しようというテレビの呼びかけに違和感を感じながら誰にも
いったことはなかったという。
なにがきっかけだったのか、自分自身と比較しながら、彼女の話を聞いた。
悪口の言い合いをして憂さ晴らしをするような方向にならないようにだけ注意
しながら、僕らはここ数日の間に感じていることを話し合った。
機会のあるごとにいろいろな人に聞いてみると、同じ感情をもっているのは
僕だけではないことはわかってきた。
もちろん、嫌いだとは思わないという人もいた。教養ある人が話すべき内容
ではない、とだけいう人もいた。けれど、あまりにも多くの人が、僕と同じよ
うにワールドカップで韓国が嫌いになったということが、取材していくうちに
わかってきたのだ。
ただし、一点だけ、ここで述べる韓国に対する感情について、はっきりさせ
ておきたいことがある。
一連の審判の判定の疑問が韓国有利に偏っていることから、韓国が開催国で
あることやFIFAの重責を占めていることを挙げて、なんらかの不公正な行
動をして判定を韓国有利に導いているにちがいないという前提で、怒りを露わ
にする人もいた。
韓国が審判を買収して自国に有利なジャッジをさせている、という主張は一
般にもかなりあり、一部のスポーツ新聞や週刊誌、それにインターネットの掲
示板などでは、そうした「謀略説」が幅を利かせているところもある。
たしかに、かなり初歩的と思われるミスジャッジや、まったく首を傾げるジ
ャッジもあった。
そもそも急転直下日韓共同開催になったのも、FIFA副会長の一人、チョ
ン・モンジュンKOWOC委員長の存在が大きかった。彼は韓国の財閥・現代
グループの六男で国会議員でもある。現代(ヒュンダイ)が今大会のオフィシ
ャルパートナーであること、二月に行われた雑誌「Number」のインタビューで、
六十六年大会の「北朝鮮対ポルトガル」の試合を引き合いに出し、北朝鮮が三
得点したにもかかわらず、ポルトガルが二度のPKを得て逆転したことをとり
あげて「審判が公正な笛を吹いていたら正直なところ(北朝鮮は)決勝までい
けたかもしれませんよ」とかなり強調して述べていること、チョン・モンジュ
ン氏は次期大統領候補と目されていること、などの状況証拠を並べれば、心証
として容易に組織的な審判買収説を組み立てることは可能だ。
たしかに今回疑問視された審判の判定の多くが、韓国チームの勝敗に大きく
関わっていたことは客観的事実である。
だが、僕自身は少なくとも事実関係を確認できない「疑惑」が原因で韓国嫌
いになったわけではないし、必ずしも新しく韓国嫌いになったという人の主な
理由でもない。
率直に気持ちを共有しながら相手の気持ちや考え方を話してもらいたいけれ
ど、話の切り出し方によっては、差別主義者とみなされて知性と見識と人格を
疑われてしまうかもしれない。右翼的主張を展開するための前振りととられて
も困る。
十分に時間があり、ゆっくりと自分の心の変化や僕なりに考えたその原因に
ついて話ができる場合、つまり、誤解が生じても十分に話し合いができる環境
にあると確認できたところから、恐る恐る話を切り出してみることにした。
「自分でも驚いているのだけれど、どうやらだんだん韓国のことを嫌いになっ
てしまったようなんだ」
大袈裟にいえば、そう切り出すときにはカミングアウトする怖さがあった。
「○○さんもそうなの? 実はわたしもなの」
ボランティアの帰りに最初に話してみた相手からそんな反応が返ってきたと
きには、正直、ほっとした。誰かを嫌いになるということは心地よいことでは
ないし、本来、わざわざ人にいうべきことでもない。だから彼女も心の中で、
一緒に韓国を応援しようというテレビの呼びかけに違和感を感じながら誰にも
いったことはなかったという。
なにがきっかけだったのか、自分自身と比較しながら、彼女の話を聞いた。
悪口の言い合いをして憂さ晴らしをするような方向にならないようにだけ注意
しながら、僕らはここ数日の間に感じていることを話し合った。
機会のあるごとにいろいろな人に聞いてみると、同じ感情をもっているのは
僕だけではないことはわかってきた。
もちろん、嫌いだとは思わないという人もいた。教養ある人が話すべき内容
ではない、とだけいう人もいた。けれど、あまりにも多くの人が、僕と同じよ
うにワールドカップで韓国が嫌いになったということが、取材していくうちに
わかってきたのだ。
ただし、一点だけ、ここで述べる韓国に対する感情について、はっきりさせ
ておきたいことがある。
一連の審判の判定の疑問が韓国有利に偏っていることから、韓国が開催国で
あることやFIFAの重責を占めていることを挙げて、なんらかの不公正な行
動をして判定を韓国有利に導いているにちがいないという前提で、怒りを露わ
にする人もいた。
韓国が審判を買収して自国に有利なジャッジをさせている、という主張は一
般にもかなりあり、一部のスポーツ新聞や週刊誌、それにインターネットの掲
示板などでは、そうした「謀略説」が幅を利かせているところもある。
たしかに、かなり初歩的と思われるミスジャッジや、まったく首を傾げるジ
ャッジもあった。
そもそも急転直下日韓共同開催になったのも、FIFA副会長の一人、チョ
ン・モンジュンKOWOC委員長の存在が大きかった。彼は韓国の財閥・現代
グループの六男で国会議員でもある。現代(ヒュンダイ)が今大会のオフィシ
ャルパートナーであること、二月に行われた雑誌「Number」のインタビューで、
六十六年大会の「北朝鮮対ポルトガル」の試合を引き合いに出し、北朝鮮が三
得点したにもかかわらず、ポルトガルが二度のPKを得て逆転したことをとり
あげて「審判が公正な笛を吹いていたら正直なところ(北朝鮮は)決勝までい
けたかもしれませんよ」とかなり強調して述べていること、チョン・モンジュ
ン氏は次期大統領候補と目されていること、などの状況証拠を並べれば、心証
として容易に組織的な審判買収説を組み立てることは可能だ。
たしかに今回疑問視された審判の判定の多くが、韓国チームの勝敗に大きく
関わっていたことは客観的事実である。
だが、僕自身は少なくとも事実関係を確認できない「疑惑」が原因で韓国嫌
いになったわけではないし、必ずしも新しく韓国嫌いになったという人の主な
理由でもない。
これは メッセージ 82425 (chon_no_inai_nippon88 さん)への返信です.
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