RE: イランの総選挙について-2-
投稿者: fyojizzzz 投稿日時: 2004/02/26 15:03 投稿番号: [826 / 3876]
保守派が国会を奪還し、おそらく来年には保守派の大統領が登場することになるとしても、国政・外交にお
いて、大きな政策転換はないだろうというのが大方の予想ですね。逆に言えば、それだけ大統領や国会の権
限が微力なものであったということですが。
HPの'The Iranian'における選挙後の予想投票でも、今後国内で
の締め付けが強まるという見方は少数派で、大方は現状維持を予想しているようです。確かに、たとえ保守
派が選挙で勝ったといっても、より大きな権力はこれまでも保守派の牙城だったわけですし、他方で、圧倒
的多数の国民の自由化・民主化要求はなくなったわけではないですから、強硬な保守化や政策転換は「第三
勢力」(議会外の、政治と宗教の分離を求める急進派・学生)に水を送る結果になりかねないですからね。
実際、保守派のなかでも、穏健派でプラグマティストといわれるラフサンジャニ師(前大統領)が台頭して
いるといわれています。おそらく、人々の不満を抑えるために、これまでどおりの自由化は維持しながら、
経済の規制緩和も行って、外国からの投資を呼び込み、若者の失業問題にも取り組むのではないでしょうか。
経済の活性化には対外関係の改善も不可避ですが、外交政策は従来から、ハタミ大統領や改革派主導の議会
ではなく、保守派が担っていたといわれています。核問題で欧米との最前線に立って交渉を行ったのも、ハ
メネイ師直属のロハニ師だということです。sefideさんが紹介くださったように、「歩み寄りの外交」は変
わらないと思われます。
ブッシュをはじめ欧米の指導者はイランの選挙プロセスを非民主的であると非難していますが、これは表向き
の発言と思われます。イラク問題で手詰まりの米国はイランからの協力が喉から手がでるほどに欲しいはず、
またスムーズに話しをつけるためにもイランにおける保守派の一貫支配体制確立はそれほど悪いことではない
と思われます。
とここまで、まとまらないまま、思うままに書いてきました。ホメイニ師統治時のような、厳しい規制や弾圧
に逆戻りすることは(希望的観測も含めて)おそらくないだろうけど、かといって一層の自由化・民主化も
望み薄だとすれば、イランの人々の苦悩はなおも続くのか。ため息まじりで。
これは メッセージ 825 (fyojizzzz さん)への返信です.
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