イラン映画ーディープ・ブレス
投稿者: fyojizzzz 投稿日時: 2003/12/02 01:08 投稿番号: [712 / 3876]
一昨日、東京フィルメックスの上映作品、シャバズィ監督作「ディープ・ブレス」を見てきました。
テヘランの若者2人の友情と、車に乗せたことで知り合った女子学生との愛を軸に物語は展開し、やがて
悲劇的な結末を迎えることになる、という青春映画でした。
映画そのものの評価、好き嫌いは別にして、現在のイラン、とりわけ若者が置かれた状況の描写、という
点ではきわめて興味深い映画でした。以前に比べてイランはずいぶん自由になってきた、とsefideさんも
書いていたと思いますが、この映画をみながら、そのことを感じました。
映画がかもしだす雰囲気も、マフマルバフやマシディ監督などの作品のもつ、いかにも「イラン映画」とい
うゆったりした、どこかほのぼのとしたものではありませんでした。もしスカーフ姿の女性などが画面に現
れなかったら、どこかヨーロッパのどこかの国の作品かな、と勘違いするようなモダーンな感じの映画でした。
来年の2月に大統領選挙が予定されており、若者たちの大量棄権のもと、保守派の圧倒的勝利が予想されて
いるようですが、ある新聞記事では、保守派の論客が、選挙では保守派が勝つだろうが、自由化の流れはな
かなか抑えることはできないだろう、とコメントしていました。
映画の中でも、彼女を乗せた車を警察官に止められ、無免許運転がばれても、彼女の機転で、婚約者である
自分が免許を持っているから、見逃してという願いをすんなり受け入れ、未婚の男女の同乗はまったく問題
にしないシーンなどもあり、取り締まりがずいぶんゆるくなったのかな、という印象をうけました。
ただ、映画そのものは、閉塞された社会状況の中で、行き場のない若者たちのやるせなさと、悲劇におわる
未完の愛、という重いテーマを描いておりました。
これは メッセージ 710 (sefide2003jp さん)への返信です.
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