夢の国「イラン」についていろいろ教えて

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イスラムの時間概念

投稿者: fyojizzzz 投稿日時: 2003/03/08 22:08 投稿番号: [474 / 3876]
片倉もとこ著『イスラームの日常世界』という岩波新書のなかに、「ラーハ」という言葉がでてきます
よね。

十分理解してるわけではないですが、要約すると、

西欧、そしておそらく日本でも、時間の使い方は二元論で、仕事をするか、遊んでいるかのどちらか。
経済学で言う、労働と余暇の選択ということになります。

これに対し、イスラム世界(とくにアラブ)では、仕事と遊びに加えて、第3の
時間概念として「ラーハ」があり、片倉氏は「ゆとろぎ」(ゆとりプラスくつろぎ)という造語をあてています。

具体的には、家族と一緒にすごしたり、友だちと話したり、祈ったり、勉強したり、詩を朗詠したり・・・。
さらに、ぼんやりとすごしたり、ねころがることも、ラーハだ
そうで、しかも、労働と遊びが必要悪とみなされるのに対し、
ラーハの時間は最も重要で、積極的に求めるべきものだそうです。

日本人からすると、「ぼんやりする」ことを積極的にもとめるというのはほとんど理解不能ですが、
それは著者が示唆するところによれば、産業革命以降の生産性第一主義という価値観にとらわれて
いるからだそうで。
生産性をあげるためには、とにかく忙しく仕事をこなすことが必要なわけで、スケジュール管理も
不可欠になってきます。

イランで何人かにこの「ラーハ」について訊ねてみましたが、ひとりだけ、初老の通訳者で、大学
でも教えているという物知りが、「そのとおりだ。ラーハは重要だよ・・・」と答え、紙に書いて解説
してくれました。

彼はたまたまホテルで出会ったイラン人に頼まれて、わざわざ半日ちかく、英語を解さないイラン
人家族とぼくらの間の通訳をしてくれたのですが、

「じゃあ、あなたは今、ラーハの時間をすごしているんですね」

というぼくの言葉に、笑ってうなずいていました。

のんびりする、ってのは、イラン人にとっては、仕事以上に重要なのかもしれないなー、っと思った
次第です。
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