第四話 イラン人労働者へのインタビュ−4
投稿者: hafez0211 投稿日時: 2010/06/02 01:37 投稿番号: [3647 / 3876]
その後も私は引き続き、繁華街でイラン人の話しを聞き続けた。
ある日、久しぶりに渋谷のハチ公のそばを歩いていたとき「やっと会えた!なんで会社に来てくれなかったんですか?」と肩幅の広い、大きなイラン人が声をかけてきた。
私は(誰だったかしら…?)と思い「ごめんなさい、あなたどなたでしたっけ?」と正直に尋ねた。
「覚えてませんか?3ヶ月前、ペルシャ語の辞書を持ってたアナタに声をかけたでしょう?それにアナタは友達のイラン人の結婚問題で私に相談してきたじゃないですか?」とMは心外そうに言った。
(あぁ、アイツか)と内心思ったが、「あの時はどうもありがとう。友達は今、少しずつ結婚の手続きに向けて準備してますよ」と答えた。
その日はまっすぐ自宅に帰るつもりだったのだが、結局Mとお茶をすることになった。
Mは「まず、日本に来ているイラン人に共通して言えるのはお金の為だけじゃないってことですね。自由がないんです、イランには」と切り出した。
「それは私も感じていたことなんです。アナタもご存知だと思いますけど、日本は第二次世界大戦の後、アメリカのGHQのもと憲法が制定され徐々に秩序を取り戻していった。
当時の日本人は馬車馬のように働いたと聞きます。特にオリンピックの頃には道路も整備され、活気に沸いたらしいです。日本にはイランのような豊富な資源は無いですけど、人材が何よりもの資源だったんですよね。イランの方と話をしていると、肉体労働をしているとはいっても、知的な人が多いのを感じます。そんな人が大量に海外に流出したら戦争後の復興は遅れるんじゃないですか?イラン人ってすごく愛国心が強い印象なんですけど、
もし私がイラン人で男だったら、国のために残って爆撃を受けた建物とかを修繕するとかしたと思うんです。でも何万人ものイラン人が日本に来たっていうのは、お金のためだけじゃなくて、もしかしたら国に不満があるんじゃあないかって思ったんです」
「そうですよ。イランはイスラムでがんじがらめにされている。まぁ日本に来ている人の中でも信仰している人もいますけれども、私は違う。無宗教なんです。信じてくれますか?」
そんな話を取りとめも無くし私は(私達は似ているかもしれない)と直感したのだった。
インタビューを多くのイラン人にさせてもらい、自分なりの意見をまとめていたところではあったのだが、私にはまだまだイランの事で分からないことがありMならば私の良き協力者になってくれるのではないか、と感じた。
そして話が弾み、イランの芸術のことや歴史のこと、日本の近代史のこと(当時はMの方が私よりも多くの事を知っていて、自分なりの視点も持っていたのだった)いろいろな事を話し込んだ。
それから私は仕事の帰りにMの会社に立ち寄り、様々な話を聞いた。
けれども彼には多くの女性の出入りがあり、私はその時、猛烈な嫉妬を感じたのだった。
そして、そんな自分に驚いていた。
(これは恋なのだろうか…?)
そんな矢先Mがオーバーステイで逮捕された、とMのガールフレンドの1人のイスラエル人女性が私に教えてくれた。
ある日、久しぶりに渋谷のハチ公のそばを歩いていたとき「やっと会えた!なんで会社に来てくれなかったんですか?」と肩幅の広い、大きなイラン人が声をかけてきた。
私は(誰だったかしら…?)と思い「ごめんなさい、あなたどなたでしたっけ?」と正直に尋ねた。
「覚えてませんか?3ヶ月前、ペルシャ語の辞書を持ってたアナタに声をかけたでしょう?それにアナタは友達のイラン人の結婚問題で私に相談してきたじゃないですか?」とMは心外そうに言った。
(あぁ、アイツか)と内心思ったが、「あの時はどうもありがとう。友達は今、少しずつ結婚の手続きに向けて準備してますよ」と答えた。
その日はまっすぐ自宅に帰るつもりだったのだが、結局Mとお茶をすることになった。
Mは「まず、日本に来ているイラン人に共通して言えるのはお金の為だけじゃないってことですね。自由がないんです、イランには」と切り出した。
「それは私も感じていたことなんです。アナタもご存知だと思いますけど、日本は第二次世界大戦の後、アメリカのGHQのもと憲法が制定され徐々に秩序を取り戻していった。
当時の日本人は馬車馬のように働いたと聞きます。特にオリンピックの頃には道路も整備され、活気に沸いたらしいです。日本にはイランのような豊富な資源は無いですけど、人材が何よりもの資源だったんですよね。イランの方と話をしていると、肉体労働をしているとはいっても、知的な人が多いのを感じます。そんな人が大量に海外に流出したら戦争後の復興は遅れるんじゃないですか?イラン人ってすごく愛国心が強い印象なんですけど、
もし私がイラン人で男だったら、国のために残って爆撃を受けた建物とかを修繕するとかしたと思うんです。でも何万人ものイラン人が日本に来たっていうのは、お金のためだけじゃなくて、もしかしたら国に不満があるんじゃあないかって思ったんです」
「そうですよ。イランはイスラムでがんじがらめにされている。まぁ日本に来ている人の中でも信仰している人もいますけれども、私は違う。無宗教なんです。信じてくれますか?」
そんな話を取りとめも無くし私は(私達は似ているかもしれない)と直感したのだった。
インタビューを多くのイラン人にさせてもらい、自分なりの意見をまとめていたところではあったのだが、私にはまだまだイランの事で分からないことがありMならば私の良き協力者になってくれるのではないか、と感じた。
そして話が弾み、イランの芸術のことや歴史のこと、日本の近代史のこと(当時はMの方が私よりも多くの事を知っていて、自分なりの視点も持っていたのだった)いろいろな事を話し込んだ。
それから私は仕事の帰りにMの会社に立ち寄り、様々な話を聞いた。
けれども彼には多くの女性の出入りがあり、私はその時、猛烈な嫉妬を感じたのだった。
そして、そんな自分に驚いていた。
(これは恋なのだろうか…?)
そんな矢先Mがオーバーステイで逮捕された、とMのガールフレンドの1人のイスラエル人女性が私に教えてくれた。
これは メッセージ 3646 (hafez0211 さん)への返信です.