仏教とイスラム教
投稿者: secular2004jp 投稿日時: 2006/03/13 11:50 投稿番号: [3125 / 4578]
http://www.chugainippoh.co.jp/NEWWEB/n-taidan/saikodai7.htm
森本 最近はよく、イスラムというのは平和な宗教だということをイスラム教徒も言うし、日本のイスラム研究家も同じようなことを言われるので、おかしいなと私は思うんですね。実際にイスラム社会の発展のあり方を見れば、やはり歴史の中に生々しさが出ているのであって、イスラムはイスラムの中での考え方の違いで、争ったり殺し合いになったりしています。そういう現実を見ずに宗教だけを論ずるというのは、やや一面的ではないかという気がするんですね。
山折 イスラム文化圏というのは、マホメットのころからオスマントルコの時代に至るまで"征服・膨張・暴力"という側面を強めていくというところがあったわけですけれども、同時にイスラム政権というものが安定した段階では、行政的にはまさに今おっしゃった税制というものをうまく機能させて、それを支配の巧みな道具にしていったということもある。例えばインドなどではイスラム社会とヒンドゥー社会とが手をつないで共存の関係を結構長い間やってきているわけですね。
森本 このごろイスラムの人たちが「ジハード」という言葉を使っていろいろやっていますね。あれも確かに初期のころは「征服」という意味で使われ、また義務の一つでもあったのですけれども、いわゆる「六信・五行」というか、イスラムの宗教として一つの体系ができあがっていく中では義務から外したんですね。それとともに落ち着いてきたときには、ギリシャの学問であるとかその当時の世界のあらゆる学問を取り入れながらイスラム文化というものを形成していきます。その結晶ともいえる十世紀に作られた本のカタログのようなものがありまして、その中には結構仏教に関する本、例えば仏陀伝の翻訳などもあるんですね。
山折 そうですか。
森本 イスラムというのは排除の宗教といいますか、イスラムが一番優れていて他はいらないという宗教ではあるけれども、できあがっていく過程では非常に柔軟性があり、他の文化や宗教についても学んでいこうという姿勢があったように思いますね。(つづく)
森本 最近はよく、イスラムというのは平和な宗教だということをイスラム教徒も言うし、日本のイスラム研究家も同じようなことを言われるので、おかしいなと私は思うんですね。実際にイスラム社会の発展のあり方を見れば、やはり歴史の中に生々しさが出ているのであって、イスラムはイスラムの中での考え方の違いで、争ったり殺し合いになったりしています。そういう現実を見ずに宗教だけを論ずるというのは、やや一面的ではないかという気がするんですね。
山折 イスラム文化圏というのは、マホメットのころからオスマントルコの時代に至るまで"征服・膨張・暴力"という側面を強めていくというところがあったわけですけれども、同時にイスラム政権というものが安定した段階では、行政的にはまさに今おっしゃった税制というものをうまく機能させて、それを支配の巧みな道具にしていったということもある。例えばインドなどではイスラム社会とヒンドゥー社会とが手をつないで共存の関係を結構長い間やってきているわけですね。
森本 このごろイスラムの人たちが「ジハード」という言葉を使っていろいろやっていますね。あれも確かに初期のころは「征服」という意味で使われ、また義務の一つでもあったのですけれども、いわゆる「六信・五行」というか、イスラムの宗教として一つの体系ができあがっていく中では義務から外したんですね。それとともに落ち着いてきたときには、ギリシャの学問であるとかその当時の世界のあらゆる学問を取り入れながらイスラム文化というものを形成していきます。その結晶ともいえる十世紀に作られた本のカタログのようなものがありまして、その中には結構仏教に関する本、例えば仏陀伝の翻訳などもあるんですね。
山折 そうですか。
森本 イスラムというのは排除の宗教といいますか、イスラムが一番優れていて他はいらないという宗教ではあるけれども、できあがっていく過程では非常に柔軟性があり、他の文化や宗教についても学んでいこうという姿勢があったように思いますね。(つづく)
これは メッセージ 3124 (secular2004jp さん)への返信です.
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