血の海に沈むガザ1
投稿者: jyonnconner 投稿日時: 2006/11/02 23:24 投稿番号: [664 / 2525]
http://www.onweb.to/palestine/siryo/ntgaza-moh18oct04.html
──北部大侵攻のただなかで
The "Days of Penitence":Gaza Sinks in a Sea of Blood
ムハンマド
2004年10月18日
Mohammed Omer
18 October 2004
ひどい臭いだ。どの通りを歩くにも、血だまりを避けて注意深く端のほうを進んでいかなければならない。でも、時にはどうしようもなく、血の海に足を突っ込まざるをえなくなってしまう。肉片が散らばっている。中には、とても人間の体だったとは思えないものも。それが、屋根に、割れた窓ガラスに、路上に、ありとあらゆるところに貼りついている。腐敗していく血の臭いに加えて、それ以上に胸の悪くなるような、黒く焼け焦げた人体の臭い。イスラエル軍のアメリカ製アパッチ攻撃ヘリのミサイルにやられた人たちのものだ。
空は黒い煙でいっぱいになっている。炸裂したミサイル弾の煙もあるけれど、それよりも、住人がずっと燃やしつづけているタイヤや家の残骸の煙のほうが多いような気もする。こうした煙は、熱源をとらえる無人偵察機のレーダーを撹乱するので、住人は、爆弾を落とされるにしても、できるだけ被害の少ないところに誘導できればと、少しでも空いたスペースがあれば、そこで火を燃やしている。
漆喰やセメントの埃が混ざった煙は災いのしるし。そして、せめても、という祈りの表われ。焼ける人体と血の臭いは、壊れた下水管からあふれ出す汚水の強烈な臭いと、もう1週間以上、体を洗っていない何万人もの人たちの臭いを、ある程度、覆い隠してくれる。今ここで、ほとんど手に入らない貴重品は飲み水。風呂やシャワーは手の届かない贅沢品になってしまった。
煙のおかげで涙がとまらない。でも、これも、もっとおぞましい光景が目に入るのを、ほんの少しだけ防いでくれる。何なのかよくわからない体の一部。脚。あれはまちがいなく胴体だ。そして指。誰のものともわからない指が1本ずつ、あちこちに散らばっている。こんなものは、絶対に絶対に見るべきものじゃない。
ボランティアのスタッフが人体の断片を集めて、ジャバリヤのふたつの病院に運んでいこうとしているけれど、救急車は、新たな死者、負傷者の洪水に追われて、断片の搬送まではとても手がまわらない。
いたるところで目にする葬儀の列。そして、殺された人たちの遺族が、友人や親族を迎えるために立てたテントの「追悼の家」。でも、実際には、ここ、ジャバリヤ難民キャンプにある家は、比較的ダメージの少ない家であろうと、イスラエル軍の戦車とブルドーザーに完全に破壊された家であろうと、すべてが追悼の家だ。
そして、防ぎようもなく耳に入ってくる音。死んだ人の母親、父親、夫、妻、子どもたちの涙と嘆きの声。怪我をした人たちの叫び声。救急車のサイレン。スナイパーの狙撃音。戦車砲の重い轟き。アパッチ攻撃ヘリからのミサイルが着弾するたびに起こる爆発音もひっきりなし。
ここでは時間もゆがんでいる。1時間が1日に、1日が1週間にも1カ月にも感じられる。ガザ地区北部にあるジャバリヤ難民キャンプ。ごくごく狭い地域に10万6000人の人が住んでいる、世界じゅうで最も人口密度の高い場所。圧倒的多数が武器など持っていない普通の人たちなのに、そんな人たちが、もう1週間以上にわたって、徹底的な攻撃にさらされている。
先週、イスラエルの町スデロットに、パレスチナのレジスタンスによる手製のカッサム・ロケットが撃ち込まれて、子どもふたりが死んだ。今回の大規模攻撃は、それに対する「応酬」である──これがイスラエルの公式の態度だ。でも、実際には、ジャバリヤ難民キャンプに最初の戦車隊が押し寄せてきたのは、スデロットにロケット弾が着弾する何時間か前のこと *1。そして、僕たちはみな、この何週間かの間ずっと、ガザ北部のイスラエル軍が増強されるのを、2000人の新兵力が投入され、100台以上の戦車とブルドーザーが配備されるのを、警戒感をもって見つめてきた。
──北部大侵攻のただなかで
The "Days of Penitence":Gaza Sinks in a Sea of Blood
ムハンマド
2004年10月18日
Mohammed Omer
18 October 2004
ひどい臭いだ。どの通りを歩くにも、血だまりを避けて注意深く端のほうを進んでいかなければならない。でも、時にはどうしようもなく、血の海に足を突っ込まざるをえなくなってしまう。肉片が散らばっている。中には、とても人間の体だったとは思えないものも。それが、屋根に、割れた窓ガラスに、路上に、ありとあらゆるところに貼りついている。腐敗していく血の臭いに加えて、それ以上に胸の悪くなるような、黒く焼け焦げた人体の臭い。イスラエル軍のアメリカ製アパッチ攻撃ヘリのミサイルにやられた人たちのものだ。
空は黒い煙でいっぱいになっている。炸裂したミサイル弾の煙もあるけれど、それよりも、住人がずっと燃やしつづけているタイヤや家の残骸の煙のほうが多いような気もする。こうした煙は、熱源をとらえる無人偵察機のレーダーを撹乱するので、住人は、爆弾を落とされるにしても、できるだけ被害の少ないところに誘導できればと、少しでも空いたスペースがあれば、そこで火を燃やしている。
漆喰やセメントの埃が混ざった煙は災いのしるし。そして、せめても、という祈りの表われ。焼ける人体と血の臭いは、壊れた下水管からあふれ出す汚水の強烈な臭いと、もう1週間以上、体を洗っていない何万人もの人たちの臭いを、ある程度、覆い隠してくれる。今ここで、ほとんど手に入らない貴重品は飲み水。風呂やシャワーは手の届かない贅沢品になってしまった。
煙のおかげで涙がとまらない。でも、これも、もっとおぞましい光景が目に入るのを、ほんの少しだけ防いでくれる。何なのかよくわからない体の一部。脚。あれはまちがいなく胴体だ。そして指。誰のものともわからない指が1本ずつ、あちこちに散らばっている。こんなものは、絶対に絶対に見るべきものじゃない。
ボランティアのスタッフが人体の断片を集めて、ジャバリヤのふたつの病院に運んでいこうとしているけれど、救急車は、新たな死者、負傷者の洪水に追われて、断片の搬送まではとても手がまわらない。
いたるところで目にする葬儀の列。そして、殺された人たちの遺族が、友人や親族を迎えるために立てたテントの「追悼の家」。でも、実際には、ここ、ジャバリヤ難民キャンプにある家は、比較的ダメージの少ない家であろうと、イスラエル軍の戦車とブルドーザーに完全に破壊された家であろうと、すべてが追悼の家だ。
そして、防ぎようもなく耳に入ってくる音。死んだ人の母親、父親、夫、妻、子どもたちの涙と嘆きの声。怪我をした人たちの叫び声。救急車のサイレン。スナイパーの狙撃音。戦車砲の重い轟き。アパッチ攻撃ヘリからのミサイルが着弾するたびに起こる爆発音もひっきりなし。
ここでは時間もゆがんでいる。1時間が1日に、1日が1週間にも1カ月にも感じられる。ガザ地区北部にあるジャバリヤ難民キャンプ。ごくごく狭い地域に10万6000人の人が住んでいる、世界じゅうで最も人口密度の高い場所。圧倒的多数が武器など持っていない普通の人たちなのに、そんな人たちが、もう1週間以上にわたって、徹底的な攻撃にさらされている。
先週、イスラエルの町スデロットに、パレスチナのレジスタンスによる手製のカッサム・ロケットが撃ち込まれて、子どもふたりが死んだ。今回の大規模攻撃は、それに対する「応酬」である──これがイスラエルの公式の態度だ。でも、実際には、ジャバリヤ難民キャンプに最初の戦車隊が押し寄せてきたのは、スデロットにロケット弾が着弾する何時間か前のこと *1。そして、僕たちはみな、この何週間かの間ずっと、ガザ北部のイスラエル軍が増強されるのを、2000人の新兵力が投入され、100台以上の戦車とブルドーザーが配備されるのを、警戒感をもって見つめてきた。
これは メッセージ 650 (jyonnconner さん)への返信です.
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