頑張れパレスチナ!(第2版)

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アラブ諸国の精神分析(3)

投稿者: kokunan_jerusalem678 投稿日時: 2006/07/15 00:03 投稿番号: [332 / 2525]
●心の麻痺

患者は、自分の見る目が絶対に正しいと考えている…アラブ世界でも同じ現象がみられる。代々伝えられてきた自分の文化、世界観だけが無誤謬であり、自分とは違う考え方をする者は排除する…患者は文脈に従って抽象概念を理解することができず、すべてを遂語的にとらえる…。

同じ状況がアラブ世界にもみられる。さまざまな状況があるのに、その区別ができない。他者による占領は悪とするが、やむなくそうなった場合、被占領国にとってむしろよい場合、といった例外を考えることができない。イラクがそうであり、第二次大戦時連合軍によるヨーロッパ占領がそうであった。しかしアラブ社会は、悪の権化ともいうべきファシスト政権からのイラク解放を、(イラクの)財宝略奪と人民殺戮を目的とする植民地主義(の行為)、としかみない…。

●ザルカウィ、ビンラーデン、ザワヒリは大衆の支持があって初めて残虐行為ができた

一握りの人間や一グループの行為を以て全体像にするな、と批判する向きがあろう。ザルカウィ、ビンラーデン或いはザワヒリの行為をアラブ人全員にあてはめるのは、如何なものか、ひとりの聖職者の悪を聖職者全員の悪にしてしまえるのか、と問う人もいよう。

アルジェリアで起きたこと、イラクその他アラブ世界で起きていることは、個人的な変質行為の結果ではない。それは、(我々の)文化を背景とした全体的な行動である。

アルジェリアで大量殺戮の蛮行が猖獗し、25万人が犠牲になった。ベールをかぶっていないとして女生徒達が殺される。イラクの〝ジハード戦士〟が犯す数々の殺人は、アラブ社会が容認する(全体的傾向を)象徴するのである。

言うまでもないが、ザルカウィ、ビンラーデン、そしてザワヒリは、単独では何もやれない。残虐な行為をやれるのも、次々と(新しいジハード戦士の)補充ができるのも、草の根レベルの幅広い支持基盤、アラブの伝統と教育にがっちりと組みこまれた文化、イデオロギー上の支持があればこそである。いくつかのアラブ諸国で実施された調査によると、住民の大多数はアルカイーダテロ組織を支持しており、ビンラーデン自身特に湾岸諸国で大変人気がある…。

●アラブ諸政府が先導して民主化しなければ、歴史が押しつけてくる

アラブ社会は、規準、意見、態度に二重性がある。これを治し、後進性を克服し、国際社会と平和裡に共存したいのであれば、直ちに治療を開始しなければならない…。

人間の態度を一晩で変えるのは至難の技である。政府が改革の障害になっている場合は、特にそうである。改革は難しく時間もかかる。しかし、今日から着手しても、別に差しつかえない筈である…ボールはアラブ政府のコートにある。自分達の後進性、人民の後進性のよってきたる理由を、理解しなければならないのだ。

問題は、政府が漸進的非暴力的前進に反対することである。昔も今も変らない。しかし、民主々義は時代の要請であり、アラブ諸政府が取組まないと、イラクで起きたように、歴史が暴力的な大激変で民主化を押しつけてくるであろう…。

200年以上前、欧米の人民は、現在アラブ人民が経験しつつあることを、経てきたのである。彼等は問題を解決して、先進的文明を築き、経済上、社会上、科学技術上大いなる前進をとげたのである。しかしそれも、作り話やウソを精神の世界から一掃し、宗教と国家を分離し、世俗のリベラルで民主的な政権を確立し、言論と思想の自由を知識人に認めて初めて、可能になるのである。

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