救済計画が失敗に終わった星のケース(1)
投稿者: kiyama0586 投稿日時: 2010/10/05 09:19 投稿番号: [5493 / 10174]
2012年シナリオ‥‥アミ小さな宇宙人Ⅱ「戻ってきたアミ」より
再びスイッチが入れられた。窓ガラスに映像が映り始めた。
「これは救済計画に参加したこの世界の人々のすべての努力もむなしく、暴力と悪とを克服できなかった世界の実際の記録なんだ。見てごらん」
その惑星の大気は濃い灰色の雲の層にどっぷり覆われていた。
たくさんの空飛ぶ円盤が地上に向かって下降していった。
「今見ているのは〝救出作業〟だ。円盤〝七○○〟度以上ある人たちを探し出しているんだよ。本当に悲しいことだ。失敗してしまったんだ。すべての努力がまったく水の泡となってしまったんだからね……」
地表はどこも激しく揺れ動いていた。海岸線にあった都市は、大津波で一掃されていた。映像はドキュメント映画のように淡々と荒涼とした風景を映し出していった。
司令官が乗っていたのと同じ大型宇宙母船が現われた。
「数百万もの人を避難させなければならないからね……」
「数百万だって!」
ぼくは驚いて言った。
「度数の高い人というのは思った以上にたくさんいるんだよ。悪いように見える人でもその悪い行いは単に〝不正〟に対する反逆にすぎない場合が多い。ただ間違った表現方法をとってしまっているんだ。また別の場合、悪い機構、悪いシステムによって生み出された集団的な悪習とも言える。一般的に言って世の中の習慣や必要性が悪い行いを強要している。だからこそ、われわれの送っているメッセージを広めることが重要になってくるんだ。多くの人々がメッセージに耳をすまし、目覚めていくことで、今見ているような破滅への危険が少しでも滅ってゆくんだ」
つぶさに映し出される都市上空での円盤の作業。たくさんの人々が輝く光を受け、空に向かって〝浮上〟てしていった。
驚きと恐怖の表情を浮かべた顔もあったが、多くの人たちには安堵と喜びの表情が現われていた。
「どうして、こんなに暗いの?」
「何千もの核爆弾が破裂したところなんだ。すぐに放射能の雨が降り始めるよ。このあと惑星は人々が生きのびるには不可能なほど冷却するんだ」
ある円盤が山の上を通過した。下から一団のグループが合図を送っているが、その円盤は見向きもせずに通過して行った。
「どうして助けてあげないの?」
「彼らは充分な水準に達していないんだよ」
とアミが言った。
◆救済計画が失敗に終わった星のケース(2)
に続きます‥‥
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これは メッセージ 5481 (kiyama0586 さん)への返信です.
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