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森の危機の克服をめざして

投稿者: MUSHIMARU_9 投稿日時: 2003/12/08 11:18 投稿番号: [1425 / 2229]
NPO法人   森づくりフォーラム   代表理事   内山   節   氏

(抜粋)
  この数年、東北、北海道を除く各地の山村では、猪による畑の被害がごくありふれたものになってきた。私の「村の家」のある群馬県上野村でも、庭にまで猪がでてきて穴を掘っているのだから驚いてしまう。
  このような現実がはじまった頃、村人はその原因は人工林をつくりすぎたことにあると考えていた。確かにそのような面もあるだろう。スギやヒノキやカラマツ林では、猪のエサはほとんどない。ところがしばらくすると、村人はそうとばかりも言えないと考えるようになっていた。猪は秋にはドングリの実などをよく食べる。ところがそれ以外の季節は、この雑食性の動物は、ユリの球根やヤマイモ、クズなどの根、それに沢ガニ、カエル、ヘビ、ミミズなどを良く食べるのである。とすると草原状態の場所に暮らす動植物を結構食べていることになる。

  そう思って山をみると、今日の山には草原がない。かつては山火事の跡や焼き畑の跡が草原のように、一時期なっていたが、現在では山火事はほとんどの場合すみやかに消し止められているし、焼き畑はほんの一部でしかおこなわれていない。とともに今日の木材生産は、次第に長伐期の大径木生産に移行し、間伐が主体になってきているから、林業が一時的に草原をつくりだすことも少なくなった。皆伐(全伐)をすれば、その跡に木を植えたとしても、十年間くらいは草原に近い状態がつくられていた。

  考えてみれば山の動物たちの中には、草原を必要とする動物がたくさんいる。タカやワシがエサを狩る場所も主として草原である。こう考えるうちに村人は、猪が里に降りてきている主たる原因は、林業が不振で、皆伐をしなくなった(再造林の費用を考えるとできなくなった)からではないかと考えるようになった。

  もちろんそれが主たる理由かどうかは、きちっとした調査をしなければ断定はできない。しかし天然林率が七割を超えている我が上野村でも、これほど猪が里に降りてきている理由は、他に考えにくいのである。
(抜粋了)

  興味ある方、リンク踏んでください。

http://www.jca.apc.org/morizukuri/news/kantougen_0001.htm
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