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>林業

投稿者: ecologician 投稿日時: 2003/11/07 06:57 投稿番号: [1305 / 2229]
以前、杉などの針葉樹林とブナなどの広葉樹林などの保水力について、『森林環境科学』という本にこんな記述がある、ということで、広葉樹林のほうがやや有利だが、それほど差はない、ということを紹介しました。それに対する質問もあったのですが、メモというか、パソコンに入力したノートを頼りに書き込んだのですが、どこかにあるはずの肝心の本そのものが見つからないので、質問には答えられずにいます。しばらく探したけれど見つからないので、時間があったら、図書館にでも行って、本を借りてこようと思います。

ところで、林業についてのqtr3yyさんの認識ですが、大筋では私も同様の認識をもっています。日本の林業のあり方、とくに戦後の大規模な杉などの植林は、たしかに大問題です。ただ、2点異なる見解を持っています。

ひとつは、国有林の4兆円近い負債問題ですが、どこから借りているかというと、国から借りていることになっているんです。郵貯や簡保などを原資とする財政投融資から、お金を借りる形で国有林事業に資金が投じられてきた結果、ここまで負債が増えたのです。今手元に資料がないので正確ではないかもしれませんが、確か約6割が金利です。だから、本当は1兆数千億円分の「赤字」で、あとは国有林事業に直接予算を投じてこなかった会計システムの問題です。国有林事業を「自然環境保全」ではなく、「木材生産」と位置付けて、植林した木を売って収入を得ることを前提とした政策のために、こうした予算システムがとられました。確かに、まったく間違っています。ここまで森林を破壊した国の政策は、予算上もまったくおかしいといえます。

私は、これまでの日本の林業(森林経営)のあり方がまったく間違っていたという認識は、qtr3yyさんと共有しています。植林それ自体も、予算システムも、まったく間違っていた。しかし、だからといって、林業自体に存在意義がないといえるでしょうか。この点が、qtr3yyさんとのちがいの2点目です。

私たちは、住宅などに木を使っています。これをすべて海外の輸入材にたよるというのは、よいことでしょうか。わたしは、100%というのは無理にしても、森林の再生が可能な形で、日本で必要とする木材を供給していくべきだと思います。したがって、ある程度の杉人工林は、旱魃などによって、これを適切に管理しつつ、木材供給をすべきだと考えます。しかし、今の日本の杉人工林はたしかに過剰であり、動植物の生態系を形成・維持していくことも非常に大切なので、これを徐々に混交林に変えていく必要があります。ただ、これも自然にまかせておけばよいというのではなく、どこにどんな樹木をどのように植え替えていくか、というのも、大切なので、ここでも人手はかけるべきだと思います。こうしたことは、全国各地の自然保護団体や、漁民(魚付き林により、日本の海を再生させるために)なども提案し、運動しています。川辺川ダムにかわる「緑のダム」構想として、川辺川ダムに反対する市民運動団体も、下のHPで提案しています。ここでは、混交林にすると、治水機能は、杉の単独林より、1.4倍に高まるとされています。
http://www01.vaio.ne.jp/wild/kawabeDAM/midorinoDAM/midorinoDAM.htm

国・地方合わせて約700兆円にものぼる日本の負債の大半は、無駄な公共事業から生じています。民間の建設需要からすれば、土建業者は余りすぎという状態です。長野県や高知県などは、建設業者を林業へと転換する施策をおこなっています。しかも、不況にあえぐ業界は倒産、好調な企業もリストラをする結果、失業率は容易には下がりません。これまで無駄な公共事業に向けられていた予算の本の一部を、そして日本に広がる余った労働力を、適切な木材生産と日本の自然環境の保全のために、林業に投じるというのは、意味あることだと思います。林業をなくすのではなく、林業のあり方を根本的に変えるというのが、私の考えです。
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