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松下幸之助のビジョン

投稿者: nobu_ichi95 投稿日時: 2005/03/06 16:48 投稿番号: [5958 / 62227]
40代以上の方にとって、松下幸之助とはある種偉大な実業家として記憶されている事と思う。逆に若年の方は殆ど知る事が無いかもしれない。彼は、本田宗一郎とは違った意味のカリスマであり、ビジネス界が彼をどう評していたかは、89年に94歳で他界した時、日経が号外を出した事からも窺い知れる。

私の看る松下氏とは、アイデアマンであると同時に、「国家の大計とは何か」を問い続けた思想家でもある。独特な人物で謎もあったから、もちろん異論は多いと思う・・・。

彼は、そのビジョンの中で、「新国土創成論」(76年)を提唱している。簡単に言えば、狭い国土を25年掛けて調査をし、200年掛けて山を削り・海を埋立て有効国土を増やそうと言う、国家規模プロジェクトだった。

ところで、その構想の原点は、「日本の最大のウィークポイントは何か?」そして「それは食糧自給率の低さ」に主眼があった事はご存知だろうか?。

70年代当時として、食糧を輸入に依存する事の危険性を危惧するリーダーがいた。

日本は、地勢的・コスト的要因からも、農漁業に適していないが、「創成」された大地を有効利用する事により、住宅事情や食糧自給が改善されると考えたわけだ。

76年に発表された時、ターゲットは2010年であったが、現在は、当時の未来予測を上回るスピードで地球の飽和が進行している。

当時としては、考慮もされなかった陸上家畜の炭酸ガス排出や穀物飼料の消費増加、BSEに見られる奇病、発展途上国の人口抑制策の失敗など陸上増産鈍化させる要因も増え、多くのシンクタンクも認める様に、陸上での食肉生産は、数十年後には限界に到達すると見られている。

日本人には、鯨をふくめ長い漁業の係りがありながら、今、後継者が激減しつつある。国家の施策として漁業の育成は、食糧自給のため、最優先事項の一つでなければならない。

その意味で、四面楚歌とも言える中、日本が捕鯨撤退の白旗を頑として揚げない姿は、評価はしても良いのではないかと思う。
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