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フカヒレ復活めど立たず 宮城・気仙沼

投稿者: r13812 投稿日時: 2011/07/28 08:01 投稿番号: [55242 / 62227]
フカヒレ復活めど立たず   名産地の宮城・気仙沼
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201107260080.html

'11/7/26

  高級食材フカヒレの生産で有名な宮城県気仙沼市。港では復興の一歩として6月下旬からカツオの水揚げが始まったが、サメ水揚げのめどは立っていない。背景には多くのフカヒレ加工工場が建築制限区域内に指定され、今後の復興計画次第では移転を余儀なくされる懸念から、再建に動きだせない事情がある。

  フカヒレ加工業「福寿水産」の工場は津波で壊れたが、全作業員による懸命ながれき撤去作業により、被災から約4カ月で修理開始のめどが立つまでにこぎつけた。

  しかし、臼井弘うすい・ひろし社長(59)はためらっている。新築や増設が制限される建築制限区域内でも修理は認められているが、秋にも策定される市の復興計画で、防災や整備を理由に「復興推進地域」に指定されると、移転を求められる可能性があるためだ。地盤沈下や排水設備が復旧する見通しも不明だ。

  その復興計画について、県は市町村に8月中の原案提出を求めている。だが、市の作成作業はずれ込んでおり、国が財政援助など復興支援の方針を決めていないことも重なり、「とても間に合わない」として、9月11日の期限の延長を求める考えだ。

  福寿水産は被災後、従業員を解雇した。“元従業員”は失業保険を受けながら作業。将来への不安から熟練の従業員が離れる懸念もあり、臼井社長は「せめて失業保険が切れる震災1年までには働けるようにしてほしい」と、動きが鈍い行政にいら立ちをみせる。

  気仙沼漁協によると、加工場や冷蔵・冷凍倉庫の95%が被災した。サメの加工業者はフカヒレ以外に、身はすり身やはんぺんにして出荷、軟骨は粉末にして製薬会社に卸している。メカジキなどの大型魚は冷凍した後、切り分けて小売りなどに出す。加工業は幅広く、雇用の裾野は広い。

  気仙沼商工会議所の春日敏春かすが・としはる専務理事は「市民の7割が何らかの水産業に関連して生計を立てている。加工業が復活しないと、町は動きださない。復旧に時間がかかると体力のある企業でも苦しい」と危ぶむ。

  既に事業継続を諦めた業者も出た。あるフカヒレ加工業者は工場や倉庫が被災した上、社長が犠牲になったため、30年以上続いた会社をたたむことを決めた。

  一方、フカヒレ加工業「石渡商店」は高台に保有していた土地に仮工場を建設した。原料は国内の他の港や海外から仕入れる。海沿いで被災した従来の工場の再開は事実上諦め、本工場も高台に建てる方針だ。

  石渡久師いしわた・ひさし専務(30)は「とにかく誰かが一歩先に進まないと、次に続く企業の再出発も遅れる」と語った。
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