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Re: 川端裕人のまとめ方

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/09/01 23:21 投稿番号: [47172 / 62227]
この川端裕人さんの分類とその内容説明は危険なディベートになってますね。

要するに日本国内の多数派世論と違うものは矮小化したり極端な例だけを
揚げたりというふうに変形して紹介しているという、悪しきディベートの
スタイルを踏襲しています。

たとえば川端裕人さんが「第二象限」と呼んでいるものの見方(非・人間中心&
自然・生態系志向)はディープエコロジー、シーシェパードという
マイナーで過激な思想で代表されてますが、これは「敵を侮り、過小評価
する劣悪な軍師」の例ですね。

ちょっと思いつくだけでも、アッシジのフランチェスコ(1182ー1226年)、
チャールズ・ダーウィン(1809ー1882年)、海洋哺乳類エンサイクロペディア
で「倫理と海洋哺乳類」の項目を書いているマーク・ベッコーフ(Marc BEKOFF)、
高名な国際法学者アンソニー・ダマート(Anthony D'Amato)、ノーベル
経済賞学者、ケネス・アロー(Kenneth Arrow)等がここに含まれます。

(たとえ功利主義的に「人間中心」の価値観を標榜していても、ダマートや
アローのように、100年先、500年先の人間の価値観を、現在のわれわれの
価値観で推測、決定することはできない、という立場をとると、論理的
必然として、「生物の存在それ自身に価値がある」という「非・人間中心」の
見方と同じことになりますね。)

こういうふうに、見解の違う相手の意見を矮小化、歪曲して日本国内に
紹介すると、国内世論がガイジン蔑視になったり、お山の大将になったり
とか、国際会議の議決や裁判所の判決で負けた時に、過剰な被害者意識や
決議、決定無視、見当はずれな義憤等を抱え込むことになるからやっかいです。

もっと怖いのは、ダーウィンの進化論を、ダーウィン本人の考え方とは逆に、
人間こそ生物進化の最高段階であり、万物の長であると歪曲して解釈し(ヘッケル)、
夜郎自大に思い上がったドイツ近代の自己中心主義、唯我独尊思想を、日本の
アカデミズムがいまだに温存している点です。

アホの本場ドイツでは、ナチスの崩壊とともにこういう思い上がり思想も
根気よく自己批判され、昨年のダーウィン生誕200年にちなんだいろいろな
雑誌記事やTV番組では、素人にもわかりやすく解説してましたですね。
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