勝川さんのツイッターはためになるよ
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/08/29 19:40 投稿番号: [47128 / 62227]
あと、ノルウェーの大学研究所で海洋哺乳類の研究をしている豪州人、
コークロンが去年IWC科学委員会に提出した論文が「ミンククジラ不漁」問題に
ちょっと関わりがある。
論文の主旨は、鯨研、水研等、日本側の論文を詳しく見ると、鯨の餌種は
いっぱいいるのに鯨がいない海域、時期がいくらでも見つかる。このことから
鯨と漁業が競合しているなんてことは言えない、という論理だ。これは
もう少し丁寧に数量的関連を緊密化させないと、いくらでもチープな反論が
可能な論理だから、ちょっと話が長くなる。
D・ポーリー、V・クリステンセン&C・ウォルタースのエコパスwith
エコシム・モデルだと、何百種類もの海洋生物を相互関連のマトリックス
システムにデータ入力して、どこに資源のボトルネックや余剰、異常発生が
出るのかということをかなり綿密に導き出すのが特徴だ。
なんといってもクラゲとか、ヤムシとか、中深海魚ワニトカゲギスとか、
漁業統計のデータからは絶対に出てこないデータを彼らがふんだんに
持っているというところが強みだね。日本海域以外のデータだけど。
そこで勝川さんのトゥイッターの話題だ。
勝川さんがポーリーと移動途中に話した話題だったと思うけれど、ポーリー
のところに日本周辺海域の魚類データがあまり集まってこないので、協力者を
探しているという話だ。
これは日本周辺の鯨類の理論上の可能生息頭数(環境収容力)を推定する
上でも重要だ。商業捕鯨推進派にとってもこれは死活問題なはずだね。
にもかかかわらず、これが不備だから、鯨研、水研が「鯨食害論」を立証
しようとして去年IWCに提出したエコパスモデル利用の論文が悪評頻々
だったのですよ。(森et al. 論文)
そもそも結論からしてミンククジラ目一杯獲っても魚やイカの漁獲量が
増えるか減るか変わらないのかわからないし、論証に必要な十分量の魚類、
イカ類、クラゲ、プランクトンのデータが入力されていないという
惨憺たる評価を受けた。
ポーリーたちのブリティッシュコロンビア大学水産センターでは、はじめから
エコパス/エコシムソフトウェアを無料公開して、そのかわり使った人たちは
自分たちの研究範囲の海洋生物で、データ入力したものはすべてセンターに
提供するという仕組みにしていたのだね。
それで、アフリカ西岸とか、カリブ海の海洋生物、植物プランクトンの
データなんかもカナダ西岸のバンクーバーに大量に集まってくる。
ところが、日本ではソフトウェアのダウンロード数は圧倒的に多いのだけれど、
入力データはひどく貧困だというのが現状なのですね。
こういうところにも、日本の水産研究、鯨類調査の科学的信憑性の低さが
現れてきているということです。
とまあ、こんなかんじで、水産一般のテーマと、捕鯨問題を論理的に
関連づければ有意義な現状認識になるということじゃないかな?
単に資源管理論だけじゃなく、大西洋クロマグロ問題で日中が連係して
「科学的管理」なんてものとはほど遠い発展途上国の票を大量にかき集めた
という外交、政治問題も水産一般と捕鯨問題をつなぐイシューでしょう。
商業捕鯨派、魚乱獲派の人たちは、こういうふうに話を広げられるのは
不利だから嫌がるのは当然としても、欧米のマスコミやEU官界論調では
すでにこういう構図で問題が意識されているのだから、日本の一般国民が
そういうことを知らなくてよいということにはならないな。
というわけで、これからも勝川さんはじめ、まともな水産研究者のご意見は
尊重し、可能な限り関連づけて話題にするのが良いというのが私の意見です。
コークロンが去年IWC科学委員会に提出した論文が「ミンククジラ不漁」問題に
ちょっと関わりがある。
論文の主旨は、鯨研、水研等、日本側の論文を詳しく見ると、鯨の餌種は
いっぱいいるのに鯨がいない海域、時期がいくらでも見つかる。このことから
鯨と漁業が競合しているなんてことは言えない、という論理だ。これは
もう少し丁寧に数量的関連を緊密化させないと、いくらでもチープな反論が
可能な論理だから、ちょっと話が長くなる。
D・ポーリー、V・クリステンセン&C・ウォルタースのエコパスwith
エコシム・モデルだと、何百種類もの海洋生物を相互関連のマトリックス
システムにデータ入力して、どこに資源のボトルネックや余剰、異常発生が
出るのかということをかなり綿密に導き出すのが特徴だ。
なんといってもクラゲとか、ヤムシとか、中深海魚ワニトカゲギスとか、
漁業統計のデータからは絶対に出てこないデータを彼らがふんだんに
持っているというところが強みだね。日本海域以外のデータだけど。
そこで勝川さんのトゥイッターの話題だ。
勝川さんがポーリーと移動途中に話した話題だったと思うけれど、ポーリー
のところに日本周辺海域の魚類データがあまり集まってこないので、協力者を
探しているという話だ。
これは日本周辺の鯨類の理論上の可能生息頭数(環境収容力)を推定する
上でも重要だ。商業捕鯨推進派にとってもこれは死活問題なはずだね。
にもかかかわらず、これが不備だから、鯨研、水研が「鯨食害論」を立証
しようとして去年IWCに提出したエコパスモデル利用の論文が悪評頻々
だったのですよ。(森et al. 論文)
そもそも結論からしてミンククジラ目一杯獲っても魚やイカの漁獲量が
増えるか減るか変わらないのかわからないし、論証に必要な十分量の魚類、
イカ類、クラゲ、プランクトンのデータが入力されていないという
惨憺たる評価を受けた。
ポーリーたちのブリティッシュコロンビア大学水産センターでは、はじめから
エコパス/エコシムソフトウェアを無料公開して、そのかわり使った人たちは
自分たちの研究範囲の海洋生物で、データ入力したものはすべてセンターに
提供するという仕組みにしていたのだね。
それで、アフリカ西岸とか、カリブ海の海洋生物、植物プランクトンの
データなんかもカナダ西岸のバンクーバーに大量に集まってくる。
ところが、日本ではソフトウェアのダウンロード数は圧倒的に多いのだけれど、
入力データはひどく貧困だというのが現状なのですね。
こういうところにも、日本の水産研究、鯨類調査の科学的信憑性の低さが
現れてきているということです。
とまあ、こんなかんじで、水産一般のテーマと、捕鯨問題を論理的に
関連づければ有意義な現状認識になるということじゃないかな?
単に資源管理論だけじゃなく、大西洋クロマグロ問題で日中が連係して
「科学的管理」なんてものとはほど遠い発展途上国の票を大量にかき集めた
という外交、政治問題も水産一般と捕鯨問題をつなぐイシューでしょう。
商業捕鯨派、魚乱獲派の人たちは、こういうふうに話を広げられるのは
不利だから嫌がるのは当然としても、欧米のマスコミやEU官界論調では
すでにこういう構図で問題が意識されているのだから、日本の一般国民が
そういうことを知らなくてよいということにはならないな。
というわけで、これからも勝川さんはじめ、まともな水産研究者のご意見は
尊重し、可能な限り関連づけて話題にするのが良いというのが私の意見です。
これは メッセージ 47127 (aplzsia さん)への返信です.
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