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南極海ミンククジラ捕獲枠

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/06/25 09:08 投稿番号: [45183 / 62227]
>「(提案された捕獲枠は)科学的作業というよりも政治的駆け引きの結果である」(Vincent Ridoux)

南極海ミンククジラについて、このことを明確に示しているのは今年の
科学委員会メインレポート33頁ですね。
http://www.iwcoffice.org/_documents/sci_com/SCRepFiles2010/SC%20Report%20&%20A-C.pdf

|.....As part of
|IWC/62/7REV, the Committee is expected to undertake
|an RMP Implementation for Antarctic minke whales in
|2015 (and see Item 20). There is thus a pressing need for
|agreed absolute abundance estimates for the past surveys
|and an agreed method for analysing data from future
|surveys.

この部分です。

科学的方法で捕獲可能枠を算出するのが’RMP Implementation’という、
実行シミュレイション計算なのですが、これは2015年にやると書いてあります。

要するに、今年の議長案に書かれている数字はかつてIWC総会の全会一致で
決議された科学的手続き(RMP)を経ていないわけです。

こういうことを知らされずに総会で主張をさせられてしまった船山さん
というのは、ある意味とっても気の毒だね。

ついでに書き添えておくと、去年、南極海ミンククジラの生息数を推定する
ために二つのモデルが提出されて、日本側(OKモデル)と豪英(SPLINTR
モデル)の結果で大きな食い違いが有るということが問題になったのだけれど、
その原因について途中までですがかなり解明されました。

たとえばこういうのがあります。
|(2) the effective strip half-widths for OK were about half of
|those of SPLINTR (i.e. the estimated abundances were
|approximately doubled, highlighting a need for further
|investigation)    <32頁>

岡村&北門モデルだと、IWC調査船から目視でクジラを確認する調査人の
有効視角を、ブラヴィントン&ヘドリーモデルの半分の角度と想定している
ので、実際に目視したクジラの数から、海域全体の数へと敷衍する時に、
ブラヴィントン&ヘドリーの約2倍の頭数になるということです。

たとえばこういう問題が解決されないと、不確実性の幅が広すぎて、
そのために捕獲可能数は極端に低く出るはずです。

それで、フランスの科学委員はじめ、多くの人たちが議長案の数値は
科学的でない、高すぎると言ってるのですね。
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