さあ!諸君!捕鯨問題だ!

Yahoo! Japan 掲示板トピックビューアー

[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

資源を枯渇させることの「合理性」3

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/05/10 00:02 投稿番号: [43832 / 62227]
南極海のように複数種を捕鯨するところでは、シロナガスクジラの
ような脆弱度と価値のより高い種で状況が特に悪化した。

もうすでにシロナガスクジラ漁を目指す価値がないほどに数が
減っても(クラークの言う商業的絶滅)、他の鯨を目的とする
捕鯨のかたわら、シロナガスクジラは依然としてついでに獲られた。

シロナガスクジラは20世紀のじはじめに南大洋に25万いたと
推定されているが(いわゆるピグミーシロナガスBalaenoptera
musculus brevicaudaを除く)、1970年代の初め、法的保護がついに
効力を発した時には数百にまで減っていた。その後限られた範囲
での増加は見られたが。(11)

ソビエト連邦の崩壊後、南極捕鯨は当時知られていた状態より
もっとひどいものだったということがわかった。

1950年代と60年代に、ソ連の捕鯨船団は大量の保護対象種を秘密に
捕獲しており、これには1935年から法で禁漁となっているセミクジラ
も含まれていた。

さらに国際社会に提出されていた捕獲データもシステマティックに
偽造されていたことがわかった。(12)

この詐欺は1972年に母船に対する国際監視人交換制度が発効する
まで続いた。(#これは日ソが交互に国際監視人を派遣して相手国
捕鯨船に乗船させるようになった以降でも、虚偽報告があったという
ことが最近IWCで報告されていますね。)

1946年の国際捕鯨取締条約前文は、個体群マネージメント理論の
基本的な考え方を確認していて、捕獲を継続することが可能な
ストック(系群/資源)について語り、また鯨ストックの最適
水準について語っている。しかし条約はこの考え方を実行に移す
トラテジーには欠けていた。

条約は鯨類ストックを可能な限り速やかに最適水準へ到達させる
という目的を示しながら、これに「広範囲の経済上及び栄養上の
困窮を起こさずに」という条件を付けている。

1950年代と60年代には経済的な困窮に関して言及している条項が、
捕鯨船投資からの収益を削減させるような一切の手段を拒否する
理由に使われた。

鯨類個体群に重大なダメージが起るまで、保全手段は大幅に遅らされた。

実際に南極海捕鯨が最終的に崩壊した時には、「広範囲の経済上
及び栄養上の困窮」は発生しなかった。第二次世界大戦の破壊から
当該諸国の食糧生産はすでに立ち直っており、高度経済成長と
完全雇用を謳歌していたこれらの国々で、この産業の雇用者が他の
職を見つけることは容易だった(4)。

(原文116頁pdf4頁)
捕鯨会社の多くは、彼らのビジネスを確保するということを至上命令
とし、実際そのように行動した。しかしこれは(鯨類の)保全という
形にはならなかった。

世界最大の捕鯨会社になっていたスコットランドに拠点を置く
クリスチャン・サルベーゼン(Christian Salvesen)社がそのような
会社の一つだった。

1988年に社長を退任したジェラルド・エリオットは、会社が捕鯨から
撤退する準備をしていた頃のことを次のように書いている。

「我々の会社は捕鯨からさまざまな分野へ転出した。そのほとんどは
海から離れたものだった。われわれの最後の捕鯨から30年の間、
サルベーゼンは公共性の強い企業として常に繁栄し続けた。それは
われわれの当初の商売とはかけ離れたものだったが。」

サルベーゼン社は現在、欧州全域に広がる物流会社であり、経済的
持続可能性を達成したかに見える。
[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

Yahoo! Japan 掲示板 アーカイヴ

[検索ページ] (中東) (東亜) (捕鯨 / 捕鯨詳細)