イヌイットのホッキョククジラ捕鯨4
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/05/07 07:53 投稿番号: [43757 / 62227]
[Inuit and Marine Mammals]
Anne M. Jensen, Glenn W. Sheehan, and Stephen A. MacLean
(海洋哺乳類エンサイクロペディア、つづき)
アラスカイヌイットの集落では、ホッキョククジラを春期と
秋期の二回捕るところもある。春にはホッキョククジラは
ベーリング海の越冬海域からベーリング海峡を北上して
ボーフォート海東部の摂餌海域へ移動する。
移動の日時は年によっていくらか異なるが、氷が岸に接して
海底に根付いた部分と、浮氷化してわかれる部分の間に出来た
水路をクジラが通過する。この水路の位置はアラスカ沿岸沿い
では予測可能である。
ホッキョククジラは3月末から4月初めにかけてベーリング海
を北上し始め、4月初めに捕鯨村落ギャンベル(Gambell)、
そのすぐあとでサヴォーンガ(Savoonga)を通過する。
クジラがポイント・バロー( Point Barrow)を通過するのは
4月中旬から6月初めにかけてで、ボーフォート海東部に
到着するのは5月である。
ホッキョククジラがボーフォート海中部を横切って秋の移動を
開始するのは9月初旬であり、9月中旬から10月初めにかけて
アラスカ北岸を通過する。
クジラのうちのいくらかはチュクチ海中央部を横切り続け、
チュコトカには11月に到着する。他のクジラは南へ向かい、
このときチュクチ海中央部を通過するようである。
近代の捕鯨で用いる道具は西洋人と接触する以前の道具と、
ヤンキー捕鯨から受け継いだものとの組み合わせである。
猟に使用されるボートは皮でおおったフレームで、ウミアック(umiaq)
と呼ばれる。
伝統的にはフレームに流木が使われ、クジラの骨を留め具にして
クジラのヒゲでこれを繋いでいた。しかし現在では既製品の材木が
使われている。
被覆には前の年に狩猟されたアゴヒゲアザラシ()かセイウチの皮が
使われる。皮は発酵させて柔らかくするが、このほうが毛を取り除く
にも好都合である。皮は特別に防水の良い縫い目でフレームをおおう
ように縫い付けるが、これには生皮、あるいは最近では黄麻や
ナイロン紐が使われる。
平均的なウミアック一隻には、バーロウではアゴヒゲアザラシ
6頭分の皮が必要で、これは長さ6.5ー8.5m、船腹1.5ー1.8m、
乾燥重量約160kgのボートである(Stoker and Krupnik, 1993)。
この皮は状態次第で普通、1年か2年で張り替えられる。
場所によっては船外エンジンを付けたアルミニウムボートか、木製
でウミアット(ウミアックの複数形)を置き換えているところも
ある。
しかし重い氷に遭遇する地域ではウミアットが使われる。
氷を乗り越えたり、間を通り抜けるのにそのほうが楽だから
である。
Barrow, Nuiqsut, Kaktovikの秋の捕鯨と、春の捕鯨でも水路が
幅広く、クジラが岸から遠くはなれたところを通過する集落
では、船外機を付けたアルミニウムボート、ファイバーグラス
ボートが使われる。
(つづく)
Anne M. Jensen, Glenn W. Sheehan, and Stephen A. MacLean
(海洋哺乳類エンサイクロペディア、つづき)
アラスカイヌイットの集落では、ホッキョククジラを春期と
秋期の二回捕るところもある。春にはホッキョククジラは
ベーリング海の越冬海域からベーリング海峡を北上して
ボーフォート海東部の摂餌海域へ移動する。
移動の日時は年によっていくらか異なるが、氷が岸に接して
海底に根付いた部分と、浮氷化してわかれる部分の間に出来た
水路をクジラが通過する。この水路の位置はアラスカ沿岸沿い
では予測可能である。
ホッキョククジラは3月末から4月初めにかけてベーリング海
を北上し始め、4月初めに捕鯨村落ギャンベル(Gambell)、
そのすぐあとでサヴォーンガ(Savoonga)を通過する。
クジラがポイント・バロー( Point Barrow)を通過するのは
4月中旬から6月初めにかけてで、ボーフォート海東部に
到着するのは5月である。
ホッキョククジラがボーフォート海中部を横切って秋の移動を
開始するのは9月初旬であり、9月中旬から10月初めにかけて
アラスカ北岸を通過する。
クジラのうちのいくらかはチュクチ海中央部を横切り続け、
チュコトカには11月に到着する。他のクジラは南へ向かい、
このときチュクチ海中央部を通過するようである。
近代の捕鯨で用いる道具は西洋人と接触する以前の道具と、
ヤンキー捕鯨から受け継いだものとの組み合わせである。
猟に使用されるボートは皮でおおったフレームで、ウミアック(umiaq)
と呼ばれる。
伝統的にはフレームに流木が使われ、クジラの骨を留め具にして
クジラのヒゲでこれを繋いでいた。しかし現在では既製品の材木が
使われている。
被覆には前の年に狩猟されたアゴヒゲアザラシ()かセイウチの皮が
使われる。皮は発酵させて柔らかくするが、このほうが毛を取り除く
にも好都合である。皮は特別に防水の良い縫い目でフレームをおおう
ように縫い付けるが、これには生皮、あるいは最近では黄麻や
ナイロン紐が使われる。
平均的なウミアック一隻には、バーロウではアゴヒゲアザラシ
6頭分の皮が必要で、これは長さ6.5ー8.5m、船腹1.5ー1.8m、
乾燥重量約160kgのボートである(Stoker and Krupnik, 1993)。
この皮は状態次第で普通、1年か2年で張り替えられる。
場所によっては船外エンジンを付けたアルミニウムボートか、木製
でウミアット(ウミアックの複数形)を置き換えているところも
ある。
しかし重い氷に遭遇する地域ではウミアットが使われる。
氷を乗り越えたり、間を通り抜けるのにそのほうが楽だから
である。
Barrow, Nuiqsut, Kaktovikの秋の捕鯨と、春の捕鯨でも水路が
幅広く、クジラが岸から遠くはなれたところを通過する集落
では、船外機を付けたアルミニウムボート、ファイバーグラス
ボートが使われる。
(つづく)
これは メッセージ 43735 (aplzsia さん)への返信です.
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