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Re: ナガス捕鯨の無謀by森&バターワース推

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/05/02 21:50 投稿番号: [43722 / 62227]
>「増加率が利子率より低い野生生物は商業的利用に向かない」
>という有名な生物資源経済学のテーゼを導き出したコリン.W.クラーク

これ「商業的利用に向かない」じゃなく、「商業的捕獲に向かない」に
訂正します。

ホエールウォッチングは商業的利用ですがもちろんオッケーです。
IWCでは、あまり頻繁な船での接近は鯨の生殖、育児活動に悪影響を
及ぼすのではないかとか、「鯨と泳ぐ」プロジェクトの問題とか
いろいろホエールウォッチングの具体的なやりかたを議論して、
国際統一基準を作ろうとしてますね。

「鯨と泳ぐ」プロジェクトで、非常に鮮明な水中写真が撮れて、鯨類「資源」
動向の研究に役立っているという側面もあるのですが、森下丈二さん
たちはこういう方面のIWCの活動をまったく無視しているか、あるいは
敵視さえしているようです。

非商業的捕獲だと、アラスカイヌイットが代表的ですが、もう1000年ほど
伝統的なしきたりに従って捕っているので、自然環境に激変がないかぎり
持続可能ということがエンピリカルに実証されていると言えます。

この30年間ほどでアラスカイヌイットの人口が2倍ほどに増えたそうですが、
だからといって「生存捕鯨」なのだから、生存のために2倍とらせろ、
という要求は出てこないです。一人当たり鯨肉配給量が半分になった
そうです。生態系に埋め込まれた伝統知識というのはそういうものです。

もちろんモニタリングは、イヌイット自治組織だけでなく、米国連邦政府、
21年前と先週、原油流出の大事故を起こした石油業界などが、よってたかって
最新技術を投入し、航空調査、音響調査を徹底して行ってます。

アラスカ州政府だけは、アラスカ州憲法で特定民族を差別的に優遇すること
を禁じているとして、イヌイット捕鯨に対して特別な財政措置は
とってないですね。ナントカ特権を許さない市民の会とか、そういう過激な
運動はないようですが。
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