モラトリアムの国際法的説明2
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/04/10 20:57 投稿番号: [43384 / 62227]
(つづき)
33. モラトリアムが採択されたのち、国際捕鯨委員会は
鯨類ストックの状態に関する科学的不確実性を克服する
ための作業を開始し、捕鯨の最大持続可能生産量を
決定する新方式および、管理、監査精度について合意を
形成することとした。
前者が今日、改訂管理方式と呼ばれているものであり、
後者がいわゆる改訂管理制度(’RMS’)である。
商業捕鯨の禁止を揚棄するためには、この二つが必要
であろう。
1993年に科学委員会は改訂管理方式の科学的側面に
ついての作業を完了し、全会一致で国際捕鯨委員会に
対してこれを勧告推奨した。
この科学的局面は1994年に国際捕鯨委員会で正式に
採択された。
34. この方式は以下の管理目標にもとづいている。
捕獲枠は可能な限り安定なものとする。
推定される環境収容力の54%以下であるような
ストックへの捕獲枠は許可しない。
ストックからは最大の持続可能捕獲が行われる
ものとする。
以上3つの管理目的である。
この捕獲枠を計算する方式は「捕獲枠アルゴリズム」
(’CLA’)と呼ばれている。
現在の個体群サイズ推定にかんして不確実性が高い
ため、CLAはフィードバックを組み込んだメカニズム
になっている。このため、情報が得られれば得られる
ほど推定は精緻化される。
開始当初では、年間捕獲枠は推定個体群数の
半パーセント以下になる。捕獲枠は5年間の期間に
ついて設定される。
35. 同じ年に、国際捕鯨委員会はRMSのためのワーク
グループを設置した。数多くの会議、会期間中間会合、
草稿起草小グループの作業にもかかわらず、受け入れ可能な
文書に合意することはできなかった。
折衝が行き詰まったため、2007年にICWの将来について
の期間中間会合を招集することが決められた。
この中間会合は2008年3月に開催された。
会議は主要に国際捕鯨委員会の議事手続きと折衝過程
の改善を取り扱い、底流にある論争の焦点、すなわち
モラトリアムと改訂管理制度については扱わなかった。
この帰結として、国際捕鯨委員会は25加盟国による
小作業グループ(’SWG’)を設置することを決め、議論を
容易にしてすべての参加者が受け入れ可能なパッケージ
に合意することをはかった。
それ以降、SWGは3回の会合を行ったが、現在までのところ
RMS、特別許可捕鯨(#調査捕鯨)、モラトリアムの揚棄
という論争課題について合意に達しうるかどうかは不明
である。(#2009年夏)
36. 国際捕鯨取締条約付表、パラグラフ13は原住民生存捕鯨を
モラトリアムから除外している。具体的な捕獲枠は科学委員会の
アドヴァイスにもとづかねばならないとされている。
現在デンマーク(グリーンランド)、ロシア、米国およびセント
ヴィンセント・グレナディンがこの条項にもとづき、原住民生存捕鯨
を管轄することが認められている。
=========
この稿がアップされたのは今年の1月ですが、最終稿は去年の夏頃ですね。
現在進行中のこの冬の会期間中間会合はこの日曜日にワシントンで
最終会議が行われるのだそうで、米国が貿易規制を言い出しているので、
アイスランドが猛反発してます。
http://www.icelandreview.com/icelandreview/daily_news/?cat_id=16539&ew_0_a_id=360507
水産貿易問題で火がついちゃったようで、総合商社、水産会社、頭抱えて
いるだろうな。
33. モラトリアムが採択されたのち、国際捕鯨委員会は
鯨類ストックの状態に関する科学的不確実性を克服する
ための作業を開始し、捕鯨の最大持続可能生産量を
決定する新方式および、管理、監査精度について合意を
形成することとした。
前者が今日、改訂管理方式と呼ばれているものであり、
後者がいわゆる改訂管理制度(’RMS’)である。
商業捕鯨の禁止を揚棄するためには、この二つが必要
であろう。
1993年に科学委員会は改訂管理方式の科学的側面に
ついての作業を完了し、全会一致で国際捕鯨委員会に
対してこれを勧告推奨した。
この科学的局面は1994年に国際捕鯨委員会で正式に
採択された。
34. この方式は以下の管理目標にもとづいている。
捕獲枠は可能な限り安定なものとする。
推定される環境収容力の54%以下であるような
ストックへの捕獲枠は許可しない。
ストックからは最大の持続可能捕獲が行われる
ものとする。
以上3つの管理目的である。
この捕獲枠を計算する方式は「捕獲枠アルゴリズム」
(’CLA’)と呼ばれている。
現在の個体群サイズ推定にかんして不確実性が高い
ため、CLAはフィードバックを組み込んだメカニズム
になっている。このため、情報が得られれば得られる
ほど推定は精緻化される。
開始当初では、年間捕獲枠は推定個体群数の
半パーセント以下になる。捕獲枠は5年間の期間に
ついて設定される。
35. 同じ年に、国際捕鯨委員会はRMSのためのワーク
グループを設置した。数多くの会議、会期間中間会合、
草稿起草小グループの作業にもかかわらず、受け入れ可能な
文書に合意することはできなかった。
折衝が行き詰まったため、2007年にICWの将来について
の期間中間会合を招集することが決められた。
この中間会合は2008年3月に開催された。
会議は主要に国際捕鯨委員会の議事手続きと折衝過程
の改善を取り扱い、底流にある論争の焦点、すなわち
モラトリアムと改訂管理制度については扱わなかった。
この帰結として、国際捕鯨委員会は25加盟国による
小作業グループ(’SWG’)を設置することを決め、議論を
容易にしてすべての参加者が受け入れ可能なパッケージ
に合意することをはかった。
それ以降、SWGは3回の会合を行ったが、現在までのところ
RMS、特別許可捕鯨(#調査捕鯨)、モラトリアムの揚棄
という論争課題について合意に達しうるかどうかは不明
である。(#2009年夏)
36. 国際捕鯨取締条約付表、パラグラフ13は原住民生存捕鯨を
モラトリアムから除外している。具体的な捕獲枠は科学委員会の
アドヴァイスにもとづかねばならないとされている。
現在デンマーク(グリーンランド)、ロシア、米国およびセント
ヴィンセント・グレナディンがこの条項にもとづき、原住民生存捕鯨
を管轄することが認められている。
=========
この稿がアップされたのは今年の1月ですが、最終稿は去年の夏頃ですね。
現在進行中のこの冬の会期間中間会合はこの日曜日にワシントンで
最終会議が行われるのだそうで、米国が貿易規制を言い出しているので、
アイスランドが猛反発してます。
http://www.icelandreview.com/icelandreview/daily_news/?cat_id=16539&ew_0_a_id=360507
水産貿易問題で火がついちゃったようで、総合商社、水産会社、頭抱えて
いるだろうな。
これは メッセージ 43383 (aplzsia さん)への返信です.
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