ホルト1979年サイエンス誌論文3
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/04/09 00:24 投稿番号: [43361 / 62227]
(つづき)
<被食者ー補食者モデル>
モデル:
ここでは餌種(オキアミ)の個体群N1が、補食者(ヒゲクジラ
類)N2を持続的に支えているということを考察する。
餌種の動態を基本的な特徴で捉えたシンプルなモデルは次の
ように記述される。
dN1/dt = r1N1[1 - N1/K] - aN1N2 (1)
ここで被食者は固有の(内在的な)成長率r1を、個体数密度が
低い時には持っている。資源の制約が個体数成長(ロジスティック型)
を鈍化させ、補食者がいないという条件下ではN1=K
の時に成長率がゼロとなる。
大まかなロトカ―ヴォルテラ型の捕食を仮定すると、被食者は
それ自身の密度に比例する率aN1で、一頭あたりの補食者に
消費される。補食者個体群の動態はロジスティック型の成長式
であらわされ、そこでは環境収容力は入手可能な餌種の量に
比例する。
......
=====
以上、20 July 1979, Volume 205, Number 4403
SCIENCE. VOL. 205, 20 JULY 1979
【Management of Multispecies Fisheries】
Robert M. May, John R. Beddington, Colin W. Clark
Sidney J. Holt, Richard M. Laws
サワリの部分だけ。
当時の日本国、水産庁遠洋課の利害関心からすると、捕鯨が危なく
なってきた水産会社に、行政指導までして南極海オキアミ漁に
乗り出したばかりのところなのだから、このホルト他の理論展開は
短期的、あるいは庁益的に見て十分に「反日的」だね。
ただしそれを、「環境保護団体の御用学者に堕落した」と言えるか
どうかは別問題だ。
伝統的水産資源管理論が世界的な乱獲の津波で破綻し始め、個別種管理
から多数種管理あるいは生態系管理に移行しようという国際的傾向が
ここではすでに明らかになってきているんだけどね。
そういうことに無自覚で、古い公式であいかわらず、「まだ獲れるんだから、
うるさいことゴチャゴチャ言わずに捕らせろや」理論になってるのが
大隅清治博士や水産庁遠洋課、遠洋水産研究所の脳内なのではないかな?
でも、そういうふうにはモロには言えないから、欧米の「クジラかわいそう
センチメンタリズム」とか、白人の人種差別にもとづいた日本叩きとか、
相手側を故意に歪曲した上で、猛然と「義憤」にかられた国内世論を形成
する、というのが当時から現在にまで続く水産庁の基本戦術でしょう。
ここでホルトたちが言い出した、多数生物種漁獲の総合管理や生態系の
トータルな把握ということに長い間無関心でいたから、去年のIWC科学
委員会では大恥をかいたんだね。
日本近海で鯨を減らせば、捕れる魚が増えるということをエコパス・
エコシム・モデルで実証しようとしたんだけど、他人のソフトゥエアを
意味もわからず使うのはやめましょう、という結論しか出なかった。
<被食者ー補食者モデル>
モデル:
ここでは餌種(オキアミ)の個体群N1が、補食者(ヒゲクジラ
類)N2を持続的に支えているということを考察する。
餌種の動態を基本的な特徴で捉えたシンプルなモデルは次の
ように記述される。
dN1/dt = r1N1[1 - N1/K] - aN1N2 (1)
ここで被食者は固有の(内在的な)成長率r1を、個体数密度が
低い時には持っている。資源の制約が個体数成長(ロジスティック型)
を鈍化させ、補食者がいないという条件下ではN1=K
の時に成長率がゼロとなる。
大まかなロトカ―ヴォルテラ型の捕食を仮定すると、被食者は
それ自身の密度に比例する率aN1で、一頭あたりの補食者に
消費される。補食者個体群の動態はロジスティック型の成長式
であらわされ、そこでは環境収容力は入手可能な餌種の量に
比例する。
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以上、20 July 1979, Volume 205, Number 4403
SCIENCE. VOL. 205, 20 JULY 1979
【Management of Multispecies Fisheries】
Robert M. May, John R. Beddington, Colin W. Clark
Sidney J. Holt, Richard M. Laws
サワリの部分だけ。
当時の日本国、水産庁遠洋課の利害関心からすると、捕鯨が危なく
なってきた水産会社に、行政指導までして南極海オキアミ漁に
乗り出したばかりのところなのだから、このホルト他の理論展開は
短期的、あるいは庁益的に見て十分に「反日的」だね。
ただしそれを、「環境保護団体の御用学者に堕落した」と言えるか
どうかは別問題だ。
伝統的水産資源管理論が世界的な乱獲の津波で破綻し始め、個別種管理
から多数種管理あるいは生態系管理に移行しようという国際的傾向が
ここではすでに明らかになってきているんだけどね。
そういうことに無自覚で、古い公式であいかわらず、「まだ獲れるんだから、
うるさいことゴチャゴチャ言わずに捕らせろや」理論になってるのが
大隅清治博士や水産庁遠洋課、遠洋水産研究所の脳内なのではないかな?
でも、そういうふうにはモロには言えないから、欧米の「クジラかわいそう
センチメンタリズム」とか、白人の人種差別にもとづいた日本叩きとか、
相手側を故意に歪曲した上で、猛然と「義憤」にかられた国内世論を形成
する、というのが当時から現在にまで続く水産庁の基本戦術でしょう。
ここでホルトたちが言い出した、多数生物種漁獲の総合管理や生態系の
トータルな把握ということに長い間無関心でいたから、去年のIWC科学
委員会では大恥をかいたんだね。
日本近海で鯨を減らせば、捕れる魚が増えるということをエコパス・
エコシム・モデルで実証しようとしたんだけど、他人のソフトゥエアを
意味もわからず使うのはやめましょう、という結論しか出なかった。
これは メッセージ 43359 (aplzsia さん)への返信です.
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