マルタ蓄養、00年日本企業の発注で始まる
投稿者: r13812 投稿日時: 2010/03/31 07:19 投稿番号: [43250 / 62227]
http://mainichi.jp/life/today/news/20100330ddm008020015000c.html
◆マルタ・マルサシュロック
◇「環境派が極悪人扱い」怒り
マルタ南東部の漁村、マルサシュロックの海岸に着くと、10匹もの小柄な犬が駆け出してきた。クロマグロのいけすの番人の犬だ。「まだ妨害船も泥棒も来てないが、一応念のため」。蓄養業者のアッゾパルディ社長(37)は最近、環境保護団体の妨害活動に備え、いけす周辺の監視を強めたという。
沖合1キロに直径50メートル、深さ20メートルのいけすが8カ所。約1000匹のクロマグロが泳ぐ。毎年5月半ばから6月半ばの漁獲の解禁時、フランスやイタリアの漁船が捕ったマグロを育て、冬場に冷凍輸出する。約8割が日本向けだ。
人口約40万人のマルタでは、00年に日本企業の発注で蓄養が始まった。業者は現在7社で08年の総売上高は約1億ユーロ(約120億円)。総輸出額の5%を占める重要産業に育った。
だが不況で日本のマグロ消費が低迷したあおりで、09年は約8500万ユーロに落ち込んだ。別の蓄養業者のブジェヤ社長(44)は「09年の日本向け売値は前年より44%安い1キロ1400円だった。もっと食べてくれればいいんだが」と苦笑する。
そこへ降ってわいた取引禁止案。「欧州メディアは、日本の初競りで付いたご祝儀相場を根拠に1匹10万ユーロ(約1200万円)で売っていると報じる。通常の出荷額の100倍と言っても信用されず、我々は極悪人扱いだ」
否決後も怒りは収まらない。マルタ滞在中のフランスの漁業会社のフローレス社長(47)は「マグロに触ったこともないサルコジ大統領ら政治家が、魚を人気取りの道具にしている」と語る。
ブジェヤ氏はこんな話も明かした。禁輸派の米企業が最近、年5万ドル(約460万円)を払えば、環境に優しい生産方法を採用したことを示す「グリーンフィッシュ」のラベルを与えると持ちかけてきたというのだ。「禁輸派は環境を商売にしているだけだ」と強調した。
今秋開かれる大西洋マグロ類保存国際委員会(ICCAT)年次総会でも厳しい漁獲削減論議が繰り広げられるのは必至。ブジェヤ氏は「海の仕事だから仕方ない」と、意外に淡々とした表情を見せながらも「環境派はクロマグロの漁獲割り当てを減らそうとするだろう」との不安を吐露した。
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