http://katukawa.com/2010/03/21
>日本の報道は、インターネットで公開されているICCATの資源評価について一切ふれずに
「絶滅危惧ではない」という日本の政府関係者のコメントを垂れ流すのみ。
これがまず大嘘。引用したyoutubeの映像の中に独立行政法人の職員のかたへの
インタビューがあったけど、それにすら前もってICCATの資源状況が示された上で質問が行われていた。
>これらの黒いマグロの温床となっているのは畜養である。
産卵群をまとめて漁獲して、いけすにいれて、太らせてから日本に出荷する畜養が、地中海で広まっている
(実は日本のクロマグロの養殖もほとんどが畜養なのだが、
メディアはそのこともふれない)。
これも実は半分しか言っていない。地中海の蓄養は産卵後の成魚を捕獲して
産卵前の状態にまで戻してから出荷する方法と、
若魚を捕獲してある程度の大きさまで育てる方法の2種がとられている。
成魚を捕獲する方法は資源量に大きく影響するが、若魚を育てる方法は
自然死亡個体分を補完するので成魚捕獲より資源に対する影響は小さい。
日本の報道は私が見た中では全て若魚蓄養法だったので問題があるが、
成魚蓄養しか取り上げないのも公平な報道とは言えない。
ちなみに勝川氏の言われている日本のクロマグロの蓄養の報道についても
完全養殖が成功したのは近大のみで、それ以外のものは全て蓄養とちゃんと報道されていた。
これも全くなかったというのは誤り。
>読売新聞は「日々の食卓にのぼるマグロ」と表現しているが、
タイセイヨウクロマグロは日々の食卓に上るような魚ではない。
実際にはメバチなど他のマグロ類に対して割高でも、
蓄養ものは庶民の手の届く価格で売られている。
もちろんそういったマグロを買っている人は少なからず存在している。
それに¥100回転寿司でもこれらは1点盛りでよく出されている。
まさかとは思うが、こんなことも知らないのだろうか?
>それにしても、危機感を煽るようなデタラメな表現が目立つ。
上記に記したとおり、勝川氏も危機感を煽っているとしか思えないのだが。
クロマグロが資源的に危機的な状況にあるのであれば、
誰だって危惧するところであるし、それに対して正しい方向に導くべき人が勝川氏の筈。
であれば、ブログなんかに陰口を書いていないで、批判の矛先にしている読売新聞に、
きちんと現状の問題を書き、何が問題なのかを多くの人に知ってもらう。
もちろん書く先は他にもあるだろう。
日本の資源利用のあり方については多くの問題があると言われているわけだし、
そういった行動をなぜとり、改善する方向に向かわせようとしないのか?
人の悪口を言っていると社会がよくなるという大きな勘違いに、
問題があるとなぜ思わないのだろうか?