Re: 調査捕鯨停止が最重要課題、8条撤廃も
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/02/27 07:23 投稿番号: [42553 / 62227]
>・数十万頭から800頭なら統計学的に無理だと言えるか?
>誤差3%までの調査なら1000くらいのサンプル数で妥当だろ。
あれまあ、またいいかげんなこと言っちゃってw
要するに400だ、800だという中途半端な数では、捕鯨や
鯨類保護にとって意味のある「科学」調査結果が出ないという事
なのですが、もう一度整理します(それじゃあ2000頭、
3000頭捕ったらいいじゃないかというのは、系群にダメージを
与えるからナシね)。
第一次南極海調査捕鯨(JARPA;1987―2005)結果検討会
というのが2006年12月に東京でありましたですね。報道されな
かったけど。
そこで調査捕鯨最初からの中心的課題、自然死亡率がどう出て、
どういう評価になったかというところを見てみましょう。
先日も紹介した
http://www.iwcoffice.org/_documents/sci_com/SC59docs/SC-59-Rep1.pdf
19頁17―18行目です。
「標準誤差が大きく、これは信頼区間がマイナス値から0.10以上に
広がっていることを意味する(The high standard error implies that
the confidence interval extends from negative values to greater
than 0.10)」とありますね
クロミンククジラ・インド洋側系群10歳以上の年間自然死亡率が
0.038、太平洋側が0.04と出てるから、年間死亡率約4%として、
片側6%ポイント以上の幅が出ちゃってますよ。
いくつか、問題の要因について指摘があったあと、
「クックはさらに述べた、この推定が非常に低い精度になる
ことは、最初のJARPA実行可能性予備調査案検討会で、
1987年にすでに予言されていた。たとえばクック自身の
ドキュメント(Cooke, 1987)でこれが計算されている」と続いて
ます。
このクックのドキュメントというのは、1990年に南極海洋生物
資源保存委員会(CCAMLR)のウィリアム・デラマーレがネイチャー
誌に発表したコメント記事の統計学的な詳細内容です。
これで当時の田中&櫻本数理計画があっさりひっくり返され、
日本の調査捕鯨計画には理論的欠陥があると、あらかじめ
世界に知れわたるところとなったのでした。
さてこの1980年代末を回顧した2006年のクックのコメントに、
論文提出者である田中、銭谷、袴田、藤瀬さんたちはどう
答えたのでしょうか。
the precision was lower than had been anticipated at the start
of the programme because: (i) the abundance data showed …
と、二つほど弁解をして、あっさり兜を脱いじゃってますね。
この数値は、現在の洗練されたRMP捕獲枠算定法には、
粗すぎて使えないのです(というか、使っても結果が向上
しない。意味がない。)
1980年代から95年ぐらいまで、粕谷さんや、遺伝子分析の
和田、沼地コンビがいたころは、日本の科学委員たちもかなり
理論水準が高かったようだけれど、それ以降、欧米側の研究
水準高度化にはるかに遅れをとったようだね。
まあ、上から命じられた無理な調査捕鯨「科学」を、文句も
言わずに黙々と続けてゆくという状況だと、無理もないけど。
本格調査前の準備研究段階で、統計学的欠陥が明らかに
示されているというのに、15年、20年と同じことを
続けるというのは、現代科学の要件を充たしていませんよ。
にもかかわらず、同じことが続いています。
日本の調査には国際捕鯨取締条約8条を適用できない、
と言われても文句は言えないでしょう。
(現行の南極海調査捕鯨だと、死亡率等の外に
# elucidation of stock structure to improve management;
# examination of the role of whales in the Antarctic ecosystem;
# examination of the effect of environmental changes on cetaceans.
http://www.iwcoffice.org/conservation/permits.htm#jarpa
と3つ項目が並んでるけど、系群構造は調査海域の系群の両側の端や
冬の亜熱帯、熱帯繁殖地がカバーされてないし、エコシステムでの鯨の
役割とか、環境変化の影響とか、もうブヨブヨで実証研究の
柱になってません。)
南極海でナガスクジラやザトウクジラをちょっとだけ
捕ろうなんてのは、わざとやってる挑発ですね。科学じゃないです。
>誤差3%までの調査なら1000くらいのサンプル数で妥当だろ。
あれまあ、またいいかげんなこと言っちゃってw
要するに400だ、800だという中途半端な数では、捕鯨や
鯨類保護にとって意味のある「科学」調査結果が出ないという事
なのですが、もう一度整理します(それじゃあ2000頭、
3000頭捕ったらいいじゃないかというのは、系群にダメージを
与えるからナシね)。
第一次南極海調査捕鯨(JARPA;1987―2005)結果検討会
というのが2006年12月に東京でありましたですね。報道されな
かったけど。
そこで調査捕鯨最初からの中心的課題、自然死亡率がどう出て、
どういう評価になったかというところを見てみましょう。
先日も紹介した
http://www.iwcoffice.org/_documents/sci_com/SC59docs/SC-59-Rep1.pdf
19頁17―18行目です。
「標準誤差が大きく、これは信頼区間がマイナス値から0.10以上に
広がっていることを意味する(The high standard error implies that
the confidence interval extends from negative values to greater
than 0.10)」とありますね
クロミンククジラ・インド洋側系群10歳以上の年間自然死亡率が
0.038、太平洋側が0.04と出てるから、年間死亡率約4%として、
片側6%ポイント以上の幅が出ちゃってますよ。
いくつか、問題の要因について指摘があったあと、
「クックはさらに述べた、この推定が非常に低い精度になる
ことは、最初のJARPA実行可能性予備調査案検討会で、
1987年にすでに予言されていた。たとえばクック自身の
ドキュメント(Cooke, 1987)でこれが計算されている」と続いて
ます。
このクックのドキュメントというのは、1990年に南極海洋生物
資源保存委員会(CCAMLR)のウィリアム・デラマーレがネイチャー
誌に発表したコメント記事の統計学的な詳細内容です。
これで当時の田中&櫻本数理計画があっさりひっくり返され、
日本の調査捕鯨計画には理論的欠陥があると、あらかじめ
世界に知れわたるところとなったのでした。
さてこの1980年代末を回顧した2006年のクックのコメントに、
論文提出者である田中、銭谷、袴田、藤瀬さんたちはどう
答えたのでしょうか。
the precision was lower than had been anticipated at the start
of the programme because: (i) the abundance data showed …
と、二つほど弁解をして、あっさり兜を脱いじゃってますね。
この数値は、現在の洗練されたRMP捕獲枠算定法には、
粗すぎて使えないのです(というか、使っても結果が向上
しない。意味がない。)
1980年代から95年ぐらいまで、粕谷さんや、遺伝子分析の
和田、沼地コンビがいたころは、日本の科学委員たちもかなり
理論水準が高かったようだけれど、それ以降、欧米側の研究
水準高度化にはるかに遅れをとったようだね。
まあ、上から命じられた無理な調査捕鯨「科学」を、文句も
言わずに黙々と続けてゆくという状況だと、無理もないけど。
本格調査前の準備研究段階で、統計学的欠陥が明らかに
示されているというのに、15年、20年と同じことを
続けるというのは、現代科学の要件を充たしていませんよ。
にもかかわらず、同じことが続いています。
日本の調査には国際捕鯨取締条約8条を適用できない、
と言われても文句は言えないでしょう。
(現行の南極海調査捕鯨だと、死亡率等の外に
# elucidation of stock structure to improve management;
# examination of the role of whales in the Antarctic ecosystem;
# examination of the effect of environmental changes on cetaceans.
http://www.iwcoffice.org/conservation/permits.htm#jarpa
と3つ項目が並んでるけど、系群構造は調査海域の系群の両側の端や
冬の亜熱帯、熱帯繁殖地がカバーされてないし、エコシステムでの鯨の
役割とか、環境変化の影響とか、もうブヨブヨで実証研究の
柱になってません。)
南極海でナガスクジラやザトウクジラをちょっとだけ
捕ろうなんてのは、わざとやってる挑発ですね。科学じゃないです。
これは メッセージ 42545 (sanba_3_sanba さん)への返信です.
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