Re: 系群ごとの鯨類ストック管理
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/02/24 08:44 投稿番号: [42417 / 62227]
>>同一種内の別系統の維持、保全というのは、種の多様性保護のために
>>決定的に重要です。
>典型的なpolitical speciesですね。
>その手法にどういう意味があるか、まだあまり知られていない日本ならいざ知らず、
>よく知られた欧米では、流石に出来ないでしょう。
>日本的感覚からすると、系群を調べれば調査捕鯨を止められる可能性があるのに
>なんで反捕鯨側がやらないのか不思議に思っていましたが、
>反捕鯨側すらこれまで行わなかったのには、このあたりにも理由があるのかも知れませんね。
ちょっとここのところの意味がわからなかったので、長時間考えて
しまいました。
新しい議長案だと、北大西洋のように、系群を事細かく分けている
捕鯨対象種と、マッコウクジラのようにまったく海域を指定していない
種が入り交じっていますが、これは系統群ごとの管理というのと
矛盾してません。
何故かというと、新提案は純粋に形式的な空の箱だからですね。
日本近海の捕鯨を認めるとか、南極海でもクロミンククジラの枠が
あるのは、調査捕鯨を公認して捕らせる意図があるからだとか、
早とちりして反対の声をあげている自然保護団体も欧米にあるようですが、
そんな必要はまだないのです。
すでに既定の原住民生存捕鯨(これを新しくIWCでは「生来のあるいは
固有の捕鯨」と言い換えるそうですが ’The Commission will now refer
to aboriginal subsistence whaling as indigenous subsistence whaling.’ )この伝統土着捕鯨ではちゃんと捕獲頭数の数値が入って
ます。それに対してアイスランド、ノルウェー、日本の「法の抜け穴」
捕鯨分だと、全部TBD (to be determined=未定)ですね。
系群を区別している空の箱もあるし、アバウトな空の箱もあるという、
まだまったくの未決状態です。
そのように理解すれば、これはオーストラリアやニュージーランドも
支持することができる案でしょう。なぜかというと、TBD に0を代入する
というのは、まったく正当な数学的作業だからです。
そういうことを選挙民に納得してもらうことができるかどうか
というのはまた別の問題でしょうね。
>また遺伝的多様性は種の多様性保護のために重要なものであることは
>間違いありませんが、種自体が永遠に同じであるワケでもないんですよね。
それでここへ戻ってきますが、今度新たにIWC管轄枠に入れられた
カナダ&西グリーンランドのホッキョククジラの系群と、伝統的な
北アラスカ&ロシア北岸のホッキョククジラの関係ですね。
両系群ともDNA分析が非常によく行われていて、地球の温暖期には
両系群の混交があったと推定されています。
これが、今から進む温暖化で、また同一系群に統合するのではないか、
そいう推測もあります。そうなると捕獲可能性も大きく変わってくる
はずですね。カナダ・グリーンランドの系群のほうがベーリング海
方面の系群よりK値(環境収容力)からの低減が大きいからです。
こういう問題まで見通して、IWC非加盟国の行為にも、IWCの規制に
よる干渉をしなければならないという、いわば実践による国際法解釈の
拡大が行われるわけです。
このあたり、IWC新体制の手際が注視されなければならないところでしょう。
もはや旧水産庁的な腹芸、寝技の通用する状況ではないと思うのですが。
えーと、勝手にぶっとばしましたが、たぶん「種自体が永遠に同じである
ワケでもないんですよね」というので、おっしゃりたかったことは全然別の
ことじゃあないかと思うのですが。いかがですか?
「生物種」は旧約聖書的固定概念ではなく、動態を通じて変遷しながら
調和する系概念だとか、そういうことですか?
>>決定的に重要です。
>典型的なpolitical speciesですね。
>その手法にどういう意味があるか、まだあまり知られていない日本ならいざ知らず、
>よく知られた欧米では、流石に出来ないでしょう。
>日本的感覚からすると、系群を調べれば調査捕鯨を止められる可能性があるのに
>なんで反捕鯨側がやらないのか不思議に思っていましたが、
>反捕鯨側すらこれまで行わなかったのには、このあたりにも理由があるのかも知れませんね。
ちょっとここのところの意味がわからなかったので、長時間考えて
しまいました。
新しい議長案だと、北大西洋のように、系群を事細かく分けている
捕鯨対象種と、マッコウクジラのようにまったく海域を指定していない
種が入り交じっていますが、これは系統群ごとの管理というのと
矛盾してません。
何故かというと、新提案は純粋に形式的な空の箱だからですね。
日本近海の捕鯨を認めるとか、南極海でもクロミンククジラの枠が
あるのは、調査捕鯨を公認して捕らせる意図があるからだとか、
早とちりして反対の声をあげている自然保護団体も欧米にあるようですが、
そんな必要はまだないのです。
すでに既定の原住民生存捕鯨(これを新しくIWCでは「生来のあるいは
固有の捕鯨」と言い換えるそうですが ’The Commission will now refer
to aboriginal subsistence whaling as indigenous subsistence whaling.’ )この伝統土着捕鯨ではちゃんと捕獲頭数の数値が入って
ます。それに対してアイスランド、ノルウェー、日本の「法の抜け穴」
捕鯨分だと、全部TBD (to be determined=未定)ですね。
系群を区別している空の箱もあるし、アバウトな空の箱もあるという、
まだまったくの未決状態です。
そのように理解すれば、これはオーストラリアやニュージーランドも
支持することができる案でしょう。なぜかというと、TBD に0を代入する
というのは、まったく正当な数学的作業だからです。
そういうことを選挙民に納得してもらうことができるかどうか
というのはまた別の問題でしょうね。
>また遺伝的多様性は種の多様性保護のために重要なものであることは
>間違いありませんが、種自体が永遠に同じであるワケでもないんですよね。
それでここへ戻ってきますが、今度新たにIWC管轄枠に入れられた
カナダ&西グリーンランドのホッキョククジラの系群と、伝統的な
北アラスカ&ロシア北岸のホッキョククジラの関係ですね。
両系群ともDNA分析が非常によく行われていて、地球の温暖期には
両系群の混交があったと推定されています。
これが、今から進む温暖化で、また同一系群に統合するのではないか、
そいう推測もあります。そうなると捕獲可能性も大きく変わってくる
はずですね。カナダ・グリーンランドの系群のほうがベーリング海
方面の系群よりK値(環境収容力)からの低減が大きいからです。
こういう問題まで見通して、IWC非加盟国の行為にも、IWCの規制に
よる干渉をしなければならないという、いわば実践による国際法解釈の
拡大が行われるわけです。
このあたり、IWC新体制の手際が注視されなければならないところでしょう。
もはや旧水産庁的な腹芸、寝技の通用する状況ではないと思うのですが。
えーと、勝手にぶっとばしましたが、たぶん「種自体が永遠に同じである
ワケでもないんですよね」というので、おっしゃりたかったことは全然別の
ことじゃあないかと思うのですが。いかがですか?
「生物種」は旧約聖書的固定概念ではなく、動態を通じて変遷しながら
調和する系概念だとか、そういうことですか?
これは メッセージ 42379 (messengerofnonmalt_2002 さん)への返信です.
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