イチゴで分かるGPの嘘
投稿者: legal_guardian01 投稿日時: 2009/12/23 15:58 投稿番号: [40176 / 62227]
グリーンピースが振りまいている「自然死亡率がマイナスになるから、この結果は駄目だ」という話を鵜呑みにしている統計学の初心者がいるようだから、説明しておこう。何だか例を出すのが流行っているようだから、家庭菜園でイチゴを作ったという例でグリーンピースの馬鹿さ加減を示しておこう。
イチゴを作った。一杯できたんだけど、イチゴを食べちゃいけないとかいう宗教団体が邪魔して、全部収穫することができなかった。で、とりあえず10個採取した。それぞれの重さは
2g,3g,8g,9g,9g,10g,11g,13g,16g,19g
このデータから、もとの母集団はどうなっているかを推定しよう。まず平均を計算する。どうするかというと、この10個のデータをエクセルに入力し、AVERAGE関数で入力した範囲を指定すれば、平均10.0gがでる。次はばらつきだ。ばらつきはいろいろな表現があるけど、もっとも利用しやすい標準偏差を求めよう。やはりSTDEV関数で範囲を指定すれば、5.23という値が出る。
では、母集団はどうなっているかというと、母集団の平均が10.0±5.23=15.2〜4.8(g)に入っている可能性が68.26%だと推定される。逆に言うと、信頼区間68%でイチゴの平均が15.2〜4.8だということ。これでは信頼区間が小さすぎるから、95%信頼区間はどうかというと、範囲が標準偏差の2倍になるから、10.0±5.23×2=20.5〜-0.5(g)となる。
ここで、かの宗教団体が「イチゴの重量がマイナスになるから可笑しい」というようなことを言い出す。この計算の何処が変だか指摘できないはすだ。常識的にはイチゴの重量が負値になることはない。だが統計学では、対象の数値がどういう範囲にあるかは配慮しない。
自然死亡率が定数だと思っていると、宗教団体の嘘に騙されることになる。自然死亡率にはばらつきがあるはず。毎年同じ数値を取るとは考えにくい。ばらつきが小さければ当然標準偏差も小さくなるだろうけど、ばらつきが大きければ、標準偏差が大きくなり、負値を取ることに何の不思議もない。科学委員会にいるメンバーはさすがにそのくらい分かっているだろうから、自然死亡率がマイナスの領域まであることを問題にしたりしない。「広い」ことが問題になるはずだ。この「広い」はそもそも自然死亡率のばらつきのために広くなっているのか、測定方法の誤差によるものなのかが明確でないということだ。
だが、宗教団体は自分の主張が科学である必要は感じていないから、「おかしい」を繰り返すし、統計学にうとい人たちはその嘘にだまされることになる。
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